2011 Fiscal Year Annual Research Report
アンラーニング・ワークショップの分析過程に関する研究
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23300308
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
苅宿 俊文 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (30307136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茂木 一司 群馬大学, 教育学部, 教授 (30145445)
植村 朋弘 多摩美術大学, 造形表現学部, 准教授 (50328027)
古川 聖 東京芸術大学, 美術学部, 准教授 (40323761)
刑部 育子 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (20306450)
戸田 真志 熊本大学, 総合情報基盤センター, 教授 (40336417)
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Keywords | ワークショップ / 学習環境デザイン / ビデオツール開発 / リフレクション / 質的研究法 |
Research Abstract |
本年度は、ワークショップの現場を「アンラーニング」という概念で理論化して、新たな展開を得ることができた。最も大きなことは、「デキゴトビデオ」と呼ばれる映像分析ツールの開発が終わったことである。ここまで、さまざまな知見の元に試行錯誤を繰り返しつくりあげて来た分析ツールは、完成度も高く実際に多くのワークショップの現場を分析するために、利用することができた。 映像分析ツールでは、ワークショップの分析の単位とするF2LO間の関係性の変化を映像で抑え、そこで行われていることを会話分析やジェスチャー分析などを通して解明していく道筋ができた。 本年度は、文部科学省のコミュニケーション教育の一環として取り組まれている小学校の図画工作科で行われているワークショップに焦点化して、実践を分析していった。そこでは、協働性に着目したワークショップ実践を追い、そこでの活動を映像で分析し、いくつかのカテゴリー化をして、ワークショップにおけるグループ間の活動の内容の差を明らかにすることができた。このことは、ワークショップにおいて協同性が役割の分担など会話の行き来が重要であるという、これまでの知見に加え、参加しているメンバーが共通のイメージを持つことが重要であることが判明した。それは、この映像分析ツールを利用して分析した実践の中で、作品制作が、十分にできなかったグループの原因を追求していくなかで、判明したことである。 本年度は、本研究の成果の一環として、東京大学出版会より「ワークショップと学び(全3巻)」の制作にも取り組み、2012年4月から発刊する運びになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、開発を予定していた映像分析ツールが予想以上の完成度で完成することができ、さらにある程度実践の現場に持ち込めたことで、おおむね順調に推移しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、2012年度は、開発した映像分析ツールを利用し、多様なワークショップの分析を継続的に展開していく。 これに加え、ワークショップをよりリフレクティブにしていくための活動で利用できるツールを開発していく。また、多くの人が利用できるような環境を整えていくことにも尽力したい。
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Research Products
(19 results)