2014 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナム教育改革の質的向上を支える授業研究ー日越地域間共同ー
Project/Area Number |
23310184
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
村上 呂里 琉球大学, 教育学部, 教授 (40219910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
那須 泉 琉球大学, 法文学部, その他 (20381204)
善元 幸夫 琉球大学, 教育学部, その他 (40587739)
西岡 尚也 大阪商業大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60336360)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 子ども中心主義 / ベトナム教育改革 / マイノリティの尊厳 |
Outline of Annual Research Achievements |
ベトナム山岳少数民族地域の小学校をフィールドとし、lay hoc sinh trung tam(学習者中心主義)の検証を課題とする共同授業研究を行ってきた。今年度の最大の成果としては、これまでの歩みを『教育格差をこえる日本・ベトナム共同授業研究 「教え込み」から「子ども中心主義」の学びへ』(明石書店、2015年3月、全270頁)としてまとめ公刊したことがあげられる。本書第6章「ベトナム側はこの試みをどう受けとめたか」には、共同研究に参加したタイグェン師範大学Pham Hong Quang 学長「共同授業研究の意義」、Tu Quang Tan「タイグェン師範大学と琉球大学教育学部の協力がめざす道程」の2つの論考について、ベトナム語原文と日本語訳の双方を収録している。Pham Homg Quan学長は、少数民族地域の最善の教育政策とは、「当該地域がアプリオリに有している可能性を真摯に尊重すること」であると、少数民族地域におけるlay hoc sinh trung tam(学習者中心主義)の拠り所とすべき指針を的確に指し示している。2015年教育改革の年に、本研究の成果をベトナム語で示し得たことは大きな成果であったと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
4年間の共同研究の歩みを、ベトナム側論考を含め、1冊の書として刊行したことは、研究成果の還元という意味で進展があった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、平成26年度に刊行した書のベトナム語翻訳版を作成する。さらにシンポジウム開催などを通して、書としてまとめた成果を広めていく。。
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Research Products
(2 results)