2015 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナム教育改革の質的向上を支える授業研究ー日越地域間共同ー
Project/Area Number |
23310184
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
村上 呂里 琉球大学, 教育学部, 教授 (40219910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
那須 泉 琉球大学, 法文学部, その他 (20381204)
西岡 尚也 大阪商業大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60336360)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ベトナム教育改革 / 子ども中心主義 / マイノリティの声 / 沖縄 / 学力格差 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は最終年度のため、研究成果のベトナム側への還元に力を注いだ。平成27年8月20・21日の両日に行われたタイグエン師範大学主催国際シンポジウム「教員養成カリキュラムの発展に向けて~その可能性と挑戦~」において3本の研究発表を行った。1つは「教育改革に向けたベトナムと日本の共同研究の歩み」、2つは「子ども中心主義に立つ数学科授業の世界的動向」、3つは「子ども中心主義に立つ地理学習」である。またタイグエン省Nguyen Viet Xuan小学校にて、算数と地理の研究授業を行い、ベトナム教育改革の中心課題である「教え込みから学習者中心主義への転換」を、実践を伴い提起した。シンポジウムと研究授業については、地元紙で紹介されるとともに、インターネット上で公開され、ベトナム側で大きな反響を呼んだ。また、前年度に出版した『教育格差をこえる日本・ベトナム共同授業研究-教え込みから子ども中心主義へ』(明石書店、2016)のベトナム語翻訳版『Tu giao duc nhoi nhet sang giao duc cuc』(2017)を作成し、ベトナム教育関係者がベトナム語で参照できるように成果をまとめた。 ベトナムの教育困難地域が直面する教育改革の課題に対し、同じく貧困問題や学力問題で苦悩する沖縄の体験を踏まえて理論的実践的に応え、その成果をシンポジウムやベトナム語版書で還元したことにより実質的にベトナム教育改革の質的向上に参加できたと考える。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)