2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320005
|
Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
青木 滋之 会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (50569069)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 茂生 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (50262085)
伊勢田 哲治 京都大学, 文学研究科, 准教授 (80324367)
戸田山 和久 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90217513)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 科学哲学 / 地球惑星科学 / 科学史 / 科学の科学 |
Research Abstract |
地球科学の成立を念頭に置いた「地球科学の哲学」を乗り越え、現在進行中の地球惑星科学を語ることができる【地球惑星科学の哲学】の基盤構築を行う、というのが交付申請書における研究の目的である。 平成24年度(2012年度)は、地球惑星連合大会での発表および夏の研究会、春の研究会において、それぞれの班での研究を進めた。とりわけ「地球惑星科学の科学史」においては、17世紀のコスモロジーの時代から、現代のプレートテクトニクス革命、太陽系形成論、現代の月探査といった範囲にまでスコープを広げ、地球惑星科学の現在までを射程に収める活動を行ってきている。今後はそれらを論文化することを通じて、まとまった形で成果を公刊していく予定である。媒体としては、名大情報科学研究科が中心となって編集している哲学系雑誌であるNagoya Journal of Philosophyが候補であり、そこで第二班(地球惑星科学の科学史)、第三班(科学の科学)、第一班(地球惑星科学の方法論)の研究成果を、「地球惑星科学の哲学」特集という形で随時発表していく。 また、平成24年度の研究を継続発展する形で、平成25年度(2013年度)の地球惑星連合大会でも学会発表を行う。日本の地質学/地球科学教育の歴史や、地球惑星科学史でのウィッグ史観の問題、科学計量学を用いた科学研究、科学哲学とリスクの問題、ロバストネスから見た科学的実在論、進化学的な科学の進化、といった発表が予定されている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
各班の研究進捗に差が見られているため。この点については、次年度での論文化作業の過程でこれまでの口頭発表の整理が進むにつれ、研究も進んでいくものと期待される。
|
Strategy for Future Research Activity |
上の(研究実績の概要)のところで触れたように、学会や研究会での口頭発表原稿はかなり蓄積されてきているので、今後はそれらを論文の形で公刊していくことで、研究成果を公にしていきたい。
|
Research Products
(10 results)