2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320039
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
堀田 真紀子 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (90261346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 龍一 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (10241390)
宇佐見 森吉 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (20203507)
竹中 のぞみ 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (20227044)
石橋 道大 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (30113517)
田邉 鉄 北海道大学, 情報基盤センター, 准教授 (30301922)
原田 真見 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (40348298)
坂巻 正美 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (60292067)
富田 俊明 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (60584208)
川嵜 義和 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (70214632)
常田 益代 北海道大学, 留学生センター, 名誉教授 (80291847)
玄 武岩 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (80376607)
浜井 祐三子 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (90313171)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 草の根社会運動 / コミュニティ / ライフスタイル・アクティビズム / 社会彫刻 / 生態地域主義 |
Research Abstract |
公開の研究会として、7月19日に、空知民衆史講座の殿平善彦さんをまねいて、『死者からの伝言――遺骨発掘とアジアの和解』を行った。朝鮮からの強制連行労働者の遺骨を掘り、本国の遺族をつきとめて返還したり、それがかなわぬときには丁寧に葬る草の根の活動が、東アジアの平和構築にどんな影響を与えて来たか、議論を行った。7月2日に、福島からの被災者の飛澤紀子さんと、「むすび場」という東日本大震災の北海道への被災、移住者の支援を行う草の根ボランティア団体で代表をつとめてこられた永田まさゆきさんをまねいて、『この機に新しい世界をつくる! 3.11を希望の日に』という公開シンポジウムを開催。レベッカ・ソルニットが『災害ユートピア』で述べているような、被災者をめぐって相互扶助が活性化し草の根からコミュニティをつくる力が目覚めてくる現象を参加者の体験談により確認するとともに、これを、どんな風に新しい世界をつくるために動員していけるか、議論を行った。8月6日には、早稲田大学中心にできた就職拒否する高学歴者の運動、「だめ連」メンバーだった佐伯悠さんをまねいて『90年代のだめ連とライフスタイル・アクティビズム』という題で、トークを行った。社会批判の表明として就職を拒否しながら生きて行くライフスタイルの開拓が、草の根から社会を変える運動として実効性を発揮するか、その可能性について検証した。2月20日には、白川昌生さん、永田勝之さんをまねいて公開シンポジウム、『芸術と生活の境界』を開催。アートを通じて、地域の生活を見つめ直す諸々の実践について、活発な議論を行った。また、研究代表者の堀田は、2月21日にアメリカ、サンフランシスコで、Planet Drum Foundationという生態地域主義により、脱人間中心化した場所のとらえ方をしようとするNPO本部を訪問し、インタビューや交流を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2回の研究会、2回のシンポジウムを通して、草の根社会運動、とくに地域コミュニティの活性化や、アートによるその活用をめぐって、データーを集め、議論を深めることができた。その成果を、どんどんウェブサイトにアップして公表している最中である。印刷物としてのアウトプットは、年度中に刊行できたものは多くないが、中間研究成果報告書『草の根文化の時代vol 2』というこれまでの研究成果を集大成した刊行物づくりがすすんでおり、26年度前半には刊行できる予定だ。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も、4回ほど公開のトークやシンポジウムを開催して、さらに議論をふかめながら、最後の年である来年度のシンポジウムに向けて、これまでの研究成果をまとめる努力をしていきたい。前年度に改造したホームページや、『草の根文化vol.2』をそのためのプラットホームとして積極的に活用して行く予定である。
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Research Products
(6 results)