2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320069
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
納富 信留 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50294848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 裕次 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40282785)
田中 伸司 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (50207099)
田坂 さつき 立正大学, 文学部, 教授 (70308336)
高橋 雅人 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (90309427)
荻原 理 東北大学, 文学研究科, 准教授 (00344630)
近藤 智彦 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (30422380)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 正義論 / プラトン / 西洋古典 / 国家 / 自由 / 哲学 / 対話 / 文献学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度はプロジェクトの最終年度として、これまでの研究を継続し、5カ年の総括と今後の研究計画を行った。研究成果は以下の通りである。 (1)国際学会での発表:メンバーは国内外で積極的に研究成果を発表したが、代表者の納富は15年5月に上海の復旦大学、9月にベルリンのフンボルト大学でプラトン哲学を中心とした西洋古代哲学の近代日本受容について学会発表をし、16年3月にはニューヨーク市立大学でプラトン『パイドロス』の研究を報告した。 (2)国内では海外研究者を招いての国際セミナーを開催した。15年5月にはチリのマルチェロ・ボエリ教授とイギリスのニック・ザングウィル教授による哲学セミナー、12月にはアメリカのジョヴァンニ・フェラーリ教授を招いてのプラトン哲学セミナー、16年2月にはイタリア/アメリカのグレン・モスト教授を招聘してプラトン哲学と文献学のセミナーを開催し、多くの参加者を得て活発な議論を行った。 (3)プロジェクトでの共同研究としては、加藤信朗(首都大学東京名誉教授)のこれまでの研究業績を検討し、日本での古代中世哲学の研究を振り返る企画を完成させて知泉書館から論文集『内在と超越の閾』として出版した。その研究成果は他分野の哲学研究者からも大きな反響を得ている。また、代表者の納富は岩波新書で『プラトンとの哲学 ー対話篇をよむー』を出版し、その内容についても共同研究の対象とした。田中と高橋が翻訳に当たったミヒャエル・エルラー『知の教科書 プラトン』の出版も当研究分野の進展に大きな意義を持つ。 (4)本プロジェクトの目標であるプラトン正義論についての欧文研究書の出版に向けては、さらにメンバーが英文論文を公刊しており(田坂、納富)、企画を近年中に実現する道筋ができたと考える。また、次期の研究プロジェクトとして「超越」をテーマとしてこれまでの研究を継続発展させることが話し合われた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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