2014 Fiscal Year Annual Research Report
研究成果の日本語による受信発信の支援を目指したニーズ調査とリソース開発
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23320104
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
大島 弥生 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授 (90293092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 勢紀子 東北大学, 学内共同利用施設等, 教授 (20205925)
佐々木 泰子 お茶の水女子大学, その他部局等, 教授 (20251689)
山路 奈保子 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40588703)
山本 富美子 武蔵野大学, その他部局等, 教授 (50283049)
因 京子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (60217239)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アカデミック・ジャパニーズ / アカデミック・ライティング / 論文の構造 / 引用 / 解釈 / 国際研究者交流 / 中国 / ロシア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,目的Ⅰ.レポート・論文作成支援を目的としたレポート・論文の構造分析,目的Ⅱ.国内外における日本語を研究の受信発信に用いる層のニーズに関する質的調査の実施,目的Ⅲ.日本語学術文献の書き手・読み手・教師支援のための教材や教育手法のリソース開発と,ワークショップを中心とした国内外における参加型研修の実施,支援ネットワークの構築を目指した。 (1)目的Iについては,おもに,①人文科学・社会科学・工学の9分野14学会誌計270編の日本語学術論文の構造分析を行い,論文の中間章の構造における「実験/調査型」「資料分析型」「理論型」「複合型」の4類型を抽出し,分野による出現頻度の違いについて明らかにした。②人文・社会科学系論文における引用から解釈への談話展開の構成要素の分析を行い,「資料分析型論文」において「中立的引用文」「解釈的引用文」「引用解釈的叙述文」「解釈文」の4種が独自の機能を果たし,論理展開パターンを構成していることを明らかにした。③N1とN2の書き言葉表現習得に関する調査を行った。(2)目的IIについては,海外の日本語教員,留学生,卒業生等に対するインタビューを実施し,海外日本語教師において留学時の論文執筆経験が帰国後の論文執筆指導に与える影響について指摘したほか,海外日本語教師(中国・ロシア)からのアカデミック・ジャパニーズ教育への支援に関するニーズの存在等について確認した。(3)目的IIIについては,パネルディスカッションを通じた問題の分析と共有,意見交換,ワークショップ型の研修,実践報告を行い,指導者に対する情報共有を図ってきた。さらに,国内外の実践状況と担当者の認識をもとに,アカデミック・ジャパニーズ教育の中核的意義として,学術的追究を行う中で広く洗練された視野の獲得を促す言語技能を養成することの重要性を指摘した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)