2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320142
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
佐賀 朝 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (40319778)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚田 孝 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (60126125)
吉田 伸之 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 名誉教授 (40092374)
人見 佐知子 岐阜大学, 地域科学部, 助教 (00457029)
神田 由築 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 教授 (60320925)
小野沢 あかね 立教大学, 文学部, 教授 (00276700)
松井 洋子 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00181686)
吉田 ゆり子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50196888)
金 富子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (40558102)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 日本史 / ジェンダー / 遊廓 / 比較類型 / 都市社会史 / 性売買 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度は、2013年度に刊行した『シリーズ遊廓社会』1・2の書評会をかねた総括的な研究会を10月に京都で開催したほか、韓国の公娼制度・「慰安婦」問題研究者との研究交流を主眼とした韓国現地調査・研究会を3月に開催した。個別研究報告も織り込みつつ、本課題4年間の研究成果を総括するとともに、東アジアを視野に、日本遊廓システムの「普及」問題の検討、遊廓社会の国際比較など、今後の研究発展につながる課題を整理することができた。 韓国の現地研究会では、日本近世~近代史研究における遊廓社会の比較類型史の最新の成果を紹介するとともに、韓国における公娼制度研究・日本軍「慰安所」研究・米軍「慰安婦」研究の到達点を確認し、方法的な交流をはかるとともに、相互の比較史の可能性を確認することができた。韓国でも、近年ようやく遊廓の社会=空間構造に関する研究が進展しつつあるのを確認できたのは、大きな収穫である。 最終年度である2014年度は、WEBサイト「遊廓・遊所研究データベース」の構築に力を入れた。年度末時点で、奈良県・滋賀県・京都府・北海道・山口県・大分県・静岡県・兵庫県・大阪府・東京府の詳細データの作成が終了し、本報告書提出と前後してオープンするサイトには、順次、道府県別のデータを公開する。WEBサイトには、新たに遊廓・遊所の「用語集」を加えたほか、研究会の活動を紹介するページなどももうけ、2015年度採択のほぼ同メンバーによる新課題に、これを継承し、更新・充実を図っていく。 『シリーズ遊廓社会』は、現在も書評等で取り上げられ、関連した特集や研究成果も続々と上がっている。本課題が、当該分野の研究活性化に果たした役割は、きわめて大きいと言える。今後、WEBサイトを通じた成果の発信により、さらに研究ネットワークの拡大を図りたい。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(30 results)