2011 Fiscal Year Annual Research Report
言語と物質性からみた地理的モダニティの構築に関する地理学史的研究
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23320184
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
島津 俊之 和歌山大学, 教育学部, 教授 (60216075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒又 美陽 恵泉女学園大学, 人文学部, 准教授 (60409810)
上杉 和央 京都府立大学, 文学部, 准教授 (70379030)
大城 直樹 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (00274407)
米家 泰作 京都大学, 文学研究科, 准教授 (10315864)
橘 セツ 神戸山手大学, 現代社会学部, 准教授 (70441409)
福田 珠己 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (80285311)
森 正人 三重大学, 人文学部, 准教授 (10372541)
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Keywords | 地理思想 / 地理的実践 / 近代 / 言語 / 物質性 |
Research Abstract |
平成23年度は,理論・方法論系研究班,言説・図像系研究班,実践・空間系研究班の各メンバーが,それぞれ総括担当者のもとで個別に研究を進展させた。全体研究会は二度開催され,各班の研究進捗情況の報告に代えるかたちで,多くの科研メンバーの研究発表が行われた。一度目は,平成23年9月24日~26日に大分県別府市の「公立学校共済組合保養所豊泉荘」で開催され,5本の研究発表とディスカッションが行われた。二度目は,平成24年3月21日~22日に沖縄県那覇市の「てんぶす那覇」で開催され,11本の研究発表とディスカッションが行われた。また,平成23年8月にドイツ・フランクフルトで開催された第6回批判地理学国際会議(ICCG)ではメンバーのうち6名が発表し,平成24年2月にマレーシア・スランゴール州で開催された第6回東アジアオルタナティヴ地理学地域会議(EARCAG)では3名が発表して,研究成果の一端を国際的に発信した。また平成24年度への繰越金を使用して,平成24年8月にドイツ・ケルンで開催された第32回国際地理学会議(IGC)に1名が参加して研究発表を行うとともに,会議に先立って開かれた国際地理学連合(IGU)地理学史コミッションの集会およびエクスカーションに参加し,情報交換を行った。平成24年3月には,本科研に関連するかたちで『空間・社会・地理思想』第15号が刊行され,本科研メンバーのうち1名が論文を執筆し,2名が翻訳の執筆に関わった。これらはPDF化され,ウェブ上で公開されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
諸事情により補助金の一部を平成24年度に繰り越すこととなったが,その分は第32回国際地理学会議および国際地理学連合地理学史コミッション集会・エクスカーションへの参加費に充てることができ,本科研の研究成果の国際的発信および情報交換の面で大きな成果を挙げることができた。三つの班の研究目的も,各班のメンバーの個別研究に基づいておおむね順調に達成されており,全体研究会も当初の予定を超えて二度開催することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
メンバー相互のコミュニケーションをよりいっそう緊密にするとともに,国際的な研究交流に力を入れ,全体研究会を適切かつ効果的に開催することで,研究目的の達成を図る。また,『空間・社会・地理思想』の内容をさらに充実させて着実に刊行するとともに,外国語論文をも掲載する方向で検討する。
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