2012 Fiscal Year Annual Research Report
米国の政策過程におけるイスラム系の影響力:アジア系、アフリカ系との比較研究
Project/Area Number |
23330055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
泉 淳 東京国際大学, 経済学部, 准教授 (70337476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前嶋 和弘 文教大学, 人間科学部, 准教授 (10350729)
馬 暁華 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (30304075)
堀 芳枝 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 准教授 (30386792)
渡辺 将人 北海道大学, メディアコミュニケーション研究院, 准教授 (80588814)
飯島 真里子 上智大学, 外国語学部, 准教授 (10453614)
平塚 博子 日本大学, 生産工学部, 助教 (80407379)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2015-03-31
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Keywords | 政治学 / 国際政治学 / 米国 / イスラーム / 選挙 / 中東政策 / 移民 / アジア系 |
Research Abstract |
各研究者共に書籍、専門ジャーナル、各種資料等を収集して国内での文献研究を行った。また、時事的な情報に関しては、インターネットによる情報収集を行った。これにより研究の第1段階である先行研究の包括的評価と問題の総括は概ね終了した。 本研究年度の間に、各研究員は米国を中心とする現地調査を行った。昨年に行われた大統領選挙の際のイスラム系をはじめとする少数派の政治的動向と投票行動を中心的に調査した。本研究課題に関する多くの実証的データの収集が可能であった。 米国のイスラム系に限らず、他の少数派集団も様々な形態で政治参加の度合いを深めていることが確認された。活発化している少数派集団の政治動向は、今後の米国政治の変容を予感させるものとなっており、その動向把握は重要な課題となっている。 以上による各研究員の研究蓄積を、2回の研究会(2012年7月8日、於上智大学、馬・渡辺による研究報告、および2013年1月26日、於上智大学、平塚・堀による研究報告)において互いに報告し、研究者全員で知見を共有した。また、研究員の一部は、研究成果を論文として専門誌で公刊した。論文の公刊は、他の研究員も現在作業準備中であり、次年度にはいくつかのものが公刊される予定である。 ここまでの研究成果に関しては、平成25年度内の研究会において、順次報告あるいは情報交換され、平成25年度の研究内容にフィードバックしていくとともに、研究論文あるいは学会発表など具体的な形で提示していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
年度内に2回の研究会を開催し、各研究者は海外出張により現地調査を順調に進めている。ただし、平塚(研究分担者)が年度末に事故に遭い、予定されている海外調査(米国)が実施できなくなった。このため研究会全体として「やや遅れている」との評価にしたが、今年度に当初予定の計画を十分に回復できるものと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の3年目となる今年度は、それぞれの研究課題を深化させることと同時に、アウトプットとしての研究成果の拡大にも力点を移行したい。 今年度は、各研究者とも過去2年の研究を基盤とし、引き続き米国を中心とする外国で現地調査を精力的におこなう。昨年の米国大統領選挙に際して、米国のムスリムをはじめとするマイノリティがどのような政治行動をとったのかについて、現地調査によって明らかにする。 また今年度前半に、本研究課題にとって重要な研究者(日本人)を招聘し、特別の研究会を開催する予定である。これによって代表者および分担者の知見の十分に及ばない側面について、補完することが可能となろう。 研究期間の最後に、研究成果として研究書籍の出版を目標としている。現在、執筆者と構成を検討している。各研究者は原稿の作成に取りかかる。
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Research Products
(9 results)