2011 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル・イノベーション活動のダイナミズム-新たな価値創造のための戦略と組織-
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23330118
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岩田 智 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00232679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平本 健太 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00238388)
平野 実 県立広島大学, 経営情報学部, 准教授 (00405507)
岡田 美弥子 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (30333587)
坂川 裕司 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (40301965)
多田 和美 近畿大学, 経営学部, 講師 (50582805)
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Keywords | グローバル / イノベーション / 価値創造 |
Research Abstract |
本研究の目的は,従来十分な研究がなされてこなかった,経営のグローバル化によるイノベーション(グローバル・イノベーション)活動のダイナミックな進展とそれに伴う新たな価値創造のための戦略や組織を,詳細な定性的・定量的調査を通じて実証的に解明することにある。また,新興国を含む国内外の拠点がグローバルかつ有機的・機動的に連携しつつ展開するグローバル・イノベーション活動によって,本国拠点や他の先進国拠点だけで創造することが困難な新たな価値創造が行われており,本研究ではそのための戦略や組織についての詳細な分析を行うことにある。本年度は,文部科学省科学技術政策研究所の客員研究官も兼務する中で,本研究の目的であるグローバル・イノベーション活動のダイナミックな進展とそれに伴う新たな価値創造のための戦略や組織に関する定性的・定量的調査を実施した。また,カリフォルニア大学バークレー校のチェスブロー教授やティース教授などとの意見交換を行った。定性的研究では,中国と米国における日本子会社を対象にインタビュー調査を実施した。定量的調査では,全世界の日本子会社3000社以上に対して質問票調査を実施した。その結果,日本企業のグローバル・イノベーション活動がダイナミックに進展しており,その実態が明らかになり,それに伴って新たな価値創造のための戦略や組織に関する一部の知見を得られたことの意義は大きい。また,オープン・イノベーションやダイナミック・ケイパビリティに関する意見交換により,本研究の分析枠組に関する示唆が得られたことの意義は大きい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的であるグローバル・イノベーション活動のダイナミックな進展とそれに伴う新たな価値創造のための戦略や組織に関する定性的・定量的調査を実施し,日本企業のグローバル・イノベーション活動がダイナミックに進展している実態把握ができ,新たな価値創造のための戦略や組織に関する一部の知見が得られたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,さらに定性的調査の実施,およびそれらと定量的調査の調査結果の詳細な分析を通じて,日本企業のグローバル・イノベーション活動がダイナミックに進展している実態と新たな価値創造のための戦略や組織を解明する予定である。
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Research Products
(10 results)