2012 Fiscal Year Annual Research Report
大学から職業への移行を促すインターンシップを軸としたキャリア教育研究
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23330246
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Research Institution | Sapporp International Junior College |
Principal Investigator |
椿 明美 札幌国際大学短期大学部, 総合生活学科, 教授 (00320581)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉本 圭一 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (30249924)
江藤 智佐子 久留米大学, 文学部, 講師 (30390305)
亀野 淳 北海道大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (50333646)
沢田 隆 札幌国際大学, スポーツ人間学部, 教授 (50341699)
小林 純 札幌国際大学短期大学部, 総合生活学科, 講師 (60553766)
和田 佳子 札幌大谷大学, 社会学部, 教授 (80248666)
稲永 由紀 筑波大学, ビジネス科学研究科(系), 講師 (80315027)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | インターンシップ / キャリア教育 / キャリア形成 / 職業統合学習 |
Research Abstract |
本研究は、インターンシップ体験と長期的視野にたったキャリア形成との関連性を明らかにすること、インターンシップやキャリア教育の実情を把握することで、インターンシップや専門教育とキャリア教育がどのように関連して体系化できるのかを探ることを目的として研究を進めている。研究2年目の平成24年度は、卒業生アンケート調査、教育機関アンケート調査、諸外国のインターンシップ、キャリア教育視察を実施した。 1.卒業生アンケート調査: 私立大学・短期大学の卒業生を対象に、インターンシップの経験の有無、離職、転職等の状況を把握するアンケート調査を計画し、本年度は、短期大学を対象としたアンケート調査を実施、2,200票の回答を得て、分析・集計を行った。私立大学調査は平成25年度実施する予定である。 2.教育機関アンケート調査: 私立大学・短期大学の、人文・社会科学系の学部・学科を対象として、(1)インターンシップの実施状況(質的状況を中心に)(2)キャリア教育の実施状況(質的状況を中心に)(3)インターンシップとキャリア教育の教育課程上の関連(正課および課外)について調査をした。230票の回答を得て分析・集計を実施中である。 3.諸外国におけるインターンシップ、キャリア教育の実情調査: 諸外国におけるインターンシップ、キャリア教育はどのような展開をしているのかを調査するため、イギリス、オランダ、フィンランド、アメリカ、カナダの、主に職業教育を実施している高等教育機関を視察し、教育の実情をヒアリングすると同時に、実際の実習を見学した。特にオランダ、ステンデン大学いおいては、大学内のホテルに宿泊し終日、学生の実習状況を見学、職業統合学習の実際を記録してきた。さらに、インターンシップ仲介企業のヒアリングも行ったが、インターンシップのグローバル化についての情報を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定している調査と、その進捗状況は以下のとおりである。 1.卒業生アンケート調査: 短大調査は終了したが、大学調査は平成25年度実施する。集計・分析は平成25年度になる。 2.教育機関アンケート調査: 調査は終了し単純集計を済ませているが、今後さまざまな分析を実施する予定でいる。 3.海外調査: 海外調査はすべて終了しそれぞれの調査結果をまとめているところである。今後、視察国の比較等の研究が残っており次年度の課題となっている。 学会発表は分担者がそれぞれ、各学会において行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度の研究活動は、大学卒業生調査の実施、前年度の調査結果の分析と、調査を補完するヒアリング調査を予定している。最終的には、私立大学、短期大学人文・社会科学系の学部・学科におけるインターンシップとキャリア教育の関係性、専門教育を含めた体系化を模索し、キャリア教育の新たな展開への提言をする予定である。 実際には、以下の研究を進める予定である。1.大学卒業生調査: 短大調査と同様、Web調査を実施する。2.教育機関アンケート調査の分析: インターンシップを導入している大学・短期大学は多くなっているが、参加学生の数は伸びていない。伸びが停滞しているのはどのような理由によるものかを分析する。インターンシップはさまざまな形態のものがあるが、全国の状況をさらに追究する。また、キャリア教育の現状を類型整理する。3.諸外国との比較: 各国の視察結果を整理・分析し、日本のインターンシップ、キャリア教育と比較をする。 上記の結果を研究代表者、分担者がそれぞれ所属学会のおいて発表すると同時に、学会論集、大学紀要等にて研究成果を論文として投稿する予定である。またそれらを基盤に報告書をまとめる予定である。
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