2012 Fiscal Year Annual Research Report
学習基盤の形成を促進する書字力育成プログラムの開発
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23330264
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
鈴木 慶子 長崎大学, 教育学部, 教授 (40264189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 智生 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (00171786)
平瀬 正賢 長崎大学, 教育学部, 准教授 (00452855)
小野瀬 雅人 鳴門教育大学, 学校教育学研究科, 教授 (40224290)
吉村 宰 長崎大学, アドミッションセンター, 准教授 (40314661)
千々岩 弘一 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 教授 (90163724)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 視写 / 聴写 / 理解 |
Research Abstract |
長﨑県三井楽小学校2年生と3年生の学級において、視写活動を継続し、その過程をデジペンで計測した。3年生については、下記のことがわかった。 ①継続すると、平均して筆記速度が速くなる。初回(9/16)平均筆記速度0.0087行/秒→第4回(10/6)平均筆記速度0.014行/秒。②停留時間(視写しない時間=ペンを上げている時間)が短い児童は、視写速度が速い。単語レベルで視写していることがわかった。一方、停留時間が長い児童は、視写速度が遅い。一字一字見ながら、視写していることがわかった。 ③前項①で視写が速くなっている児童は、一字一字の視写から単語レベルの視写へと移行していることがわかった。以上から、視写速度は、単語理解との関連が推測される。 次に、長﨑大学教育学部附属小学校5年生のメモ活動を分析したところ、メモできる児童には、下記の3点が関係していることが推測される。 ①メモしている内容自体への知識理解、②書字速度、③聞き取りの単位(どこでメモして、次の話題に切り替えていくか)以上のように、書字活動と理解との関係を分析し、書字力育成プログラムを開発していくこととしたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
三井楽小学校がたいへん協力的であったため。 研究分担者並びに連携研究者の適切な協力があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、三井楽小学校以外の小学校児童、並びに、2~3年生以外でもデータを収集する。 これまで収集できたデータが大量であるので、それをこうりつてきに解析していくことが必要である。 解析結果をふまえて、プログラムを開発していくこととする。
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Research Products
(9 results)