2013 Fiscal Year Annual Research Report
多言語環境下の特別な教育ニーズ評価の試み:多言語併用と障害の相互作用の視点から
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23330279
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Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
権藤 桂子 共立女子大学, 家政学部, 教授 (90299967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 智子 東京学芸大学, 国際教育センター, 教授 (20296792)
大井 学 金沢大学, 学校教育系, 教授 (70116911)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | バイリンガル / 発達障害 / 言語コミュニケーション / 認知発達 / 言語環境 |
Research Abstract |
1.米国イリノイ州の日本人学校、日本語補習校、日英バイリンガル幼稚園において、バイリンガル環境下で育つ幼児、小学1,2年生の定型発達25名、ASD児1名の言語コミュニケーション力、言語環境、認知発達の調査を2013年8月に実施した。言語環境調査の結果、在米期間、長期短期滞在の別、子どもの将来についての展望等が幼児・児童の言語発達に影響すること、また、多文化多言語環境下の子どもの教育支援ニーズが異なる点を明らかにし論文にした。 2.米国カリフォルニア州ロサンゼルス市の日英バイリンガル環境下で育つ児童とその家族の会(JSPACC)、現地バイリンガル言語療法士の協力を得て、日英バイリンガル発達障害児(9歳)5名について、2014年2月に言語発達、認知発達、言語環境調査を実施した。また、バイリンガル発達障害成人の親6名、バイリンガル児を対象に支援をしている言語聴覚士2名に面接調査を実施し、幼児期から成人に至る発達過程で有効であった支援、また今後必要な支援について情報を得た。現在、資料の整理を継続中である。 3.国内の日英バイリンガル発達障害児2名(他、継続中4名)についてのデータ収集をした。現在、過去2年分のデータと合わせて解析中。 4.ASD児のコミュニケーションチェックリスト日本語版作成の一環として、日本語モノリンガル定型発達児を対象として、評価者間比較研究を行い、論文を投稿した(印刷中)。 5.研究の成果発表および研究者間の情報共有のため以下の活動を行った。(1)公開研究会を2度実施した(1月11日金沢大学にて。2月14日共立女子大学)(2)日本コミュニケーション障害学会学会誌の特集論文「多文化多言語環境とコミュニケーション障害」を企画した(2014年度8月発行予定)(3)バイリンガル発達障害児の家族ネットワークづくりの支援を行った。具体的には、ホームページ作成にあたっての情報提供やメールによる相談支援を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)