2014 Fiscal Year Annual Research Report
世界に先駆けた電子ニュートリノ振動検出を可能にするための遠方検出器についての研究
Project/Area Number |
23340062
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大林 由尚 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特任准教授 (50345055)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 秀和 東京大学, 宇宙線研究所, 特任助教 (00402769)
戸村 友宣 東京大学, 宇宙線研究所, 特任助教 (60361317)
小汐 由介 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (80292960)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | ニュートリノ / T2K実験 / スーパーカミオカンデ / 素粒子実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は当研究課題の最終年度である。これまで本研究で行ってきたスーパーカミオカンデの性能の向上について、達成された性能の最終確認のために、時間決定精度の精密測定、エネルギー測定の分解能の測定等を実際の宇宙線ミューオン、ニュートリノのデータと校正用の光源などを用いて行った。この結果、予定通りの性能を確保でき、安定して運用できていることを確認した。また、今後も長期間にわたって安定した稼働が続けられる様取得データのモニタリングシステムをさらに整備した。 本研究の成果が大きく生かされ、本年度はT2K実験、スーパーカミオカンデ実験から、 "Observation of Electron Neutrino Appearance in a Muon Neutrino Beam"(ミュー型ニュートリノビームによる電子型ニュートリノの出現の観測), Phys. Rev. Lett. 112 (2014), 061802, を始めとする多くの論文が出版された。 また、電子ニュートリノ出現が確かなものであるとの研究結果が得られたことから、宇宙が始まったときに物質と反物質が同じだけ作られたはずなのに、現在では反物質がほとんど見られないのは何故か、という宇宙物理学、素粒子物理学上の大きな謎に対し、T2K実験をスケールアップすることでその答えに迫ることができると考えられ、スーパーカミオカンデの次世代検出器の議論が大きく進み始めた。本研究で得られた水チェレンコフ検出器を高い性能で安定に運用する手法、知見、経験は次世代検出器の設計段階から生かすことができており、次世代検出器の実現に向けて大きく役立っていると言える。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] ニュートリノ天文学12015
Author(s)
小汐 由介
Organizer
日本物理学会シンポジウム
Place of Presentation
東京都・早稲田大学 早稲田キャンパス
Year and Date
2015-03-21 – 2015-03-24
Invited
-
-
-
-
[Presentation] Neutrino Interaction Physics2014
Author(s)
Hidekazu TANAKA
Organizer
NuFact2014, XVIth International Workshop on Neutrino Factories and Future Neutrino Facilities
Place of Presentation
University of Glasgow, UK
Year and Date
2014-08-30 – 2014-08-30
Invited
-
-
-
-
-
-
-
-