2013 Fiscal Year Annual Research Report
2010年夏のロシアブロッキングの成因,予測可能性と日本の猛暑への影響の解明
Project/Area Number |
23340141
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
向川 均 京都大学, 防災研究所, 教授 (20261349)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ブロッキング / 予測可能性 / アンサンブル予報 / 大気循環 / 異常気象 / 猛暑 / 夏季 |
Research Abstract |
本研究では、JRA-25/JCDAS再解析データ、気象庁現業1か月アンサンブル予報データ、及び、気象研究所/気象庁統一大気大循環モデルによるハインドキャスト予報実験データなどの解析により、2010年夏季にロシア域で発生した長寿命ブロッキングの形成維持メカニズムと予測可能性の解明を目指している。 今年度は、まず、ロシアブロッキング期間中における詳細な予測可能性変動を明らかにすることができるように、気象研究所のスーパーコンピュータシステムに、育成モード法(Breeding of Growing Mode(BGM) method)プログラムを新たに移植し、BGM法で得られた初期摂動を用いて、一日毎に初期時刻を変えて、アンサンブル再予報実験を実施できる気象研究所アンサンブル予報システム(MRI-EPS)の作成に取り組み、年度内に完成することができた。この完成した、MRI-EPSの動作試験を実施するため、成層圏突然昇温現象を引き起こした2009年の顕著な冬季のブロッキング事例について再アンサンブル予報実験を実施し、MRI-EPSが正しく動作することを確認した。また、2001年10月から2013年3月までの期間について、MRI-EPSを用いて、毎日25モードの初期摂動を作成した。 一方、2010年6月1日から8月15日までの期間について、海面水温を平年値で与えて予報実験を6時間毎に実施し、海面水温偏差がロシアブロッキングの維持や予測可能性に与える影響について解析しうる予報データの整備を完了した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(28 results)