2015 Fiscal Year Annual Research Report
多端子情報理論に基づく多入力多出力通信網の効率,信頼性および安全性解析
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23360172
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
大濱 靖匡 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (20243892)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 多端子情報理論 / 多入力多出力通信網 / 乱数制約 / 伝送率・あいまい度領域 / コグニティブ無線 |
Outline of Annual Research Achievements |
多入力情報センシングシステムの一つとして,多数のレーダーからの複数のガウス型信号を受け取ることのできる通信システムに関する研究を進めてきた.本年度は,研究の最終年度として,この成果の学術論文誌への発表を行った.一入力一出力通信路の効率と信頼性のトレードオフの理論限界の解明に関して,符号の長さが有限長の場合は,従来知られているシャノン限界通信の理論限界よりも小さい値が理論限界となることがポリャンスキーらの近年の研究で明らかとなった.これは,有限の符号長に対する通信の限界の解明を求める現場の通信技術者に衝撃を与える結果であった.この研究は,符号の有限長解析とよばれる新しい情報理論の研究の潮流をもたらしたが,多端子通信システムへの理論の展開は,これからの研究課題であり,数多くの難問を抱えている.情報理論の研究分野において,符号の有限長解析の研究は,本研究課題の2年目あたりから本格的な研究が開始されたものであり,本研究の当初の研究計画にはこのような研究の方向は,全く想定されていなかった.本研究課題では,研究計画の途中からにはなるが,情報理論研究の新しい潮流である符号の有限長解析の理論研究へ新規参入し,この理論についての考察を行ってきた.その結果として,符号の有限長解析の理論を展開について,進展を得ることはできなかったが,今後の発展につながる予備的結果を得ることができた.その一つとして,ガウス型多重アクセス通信路の符号化へ符号の有限長解析の理論を議論を展開し,新しい結果を得た.また,多端子通信システムの符号の有限長解析の理論の進展のためには,発展の単一通信路の場合の結果は,既に国内の研究成果を件の国際会議論文として発表した.これらの結果のほとんどは,30年近く未解決であったものである.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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