2012 Fiscal Year Annual Research Report
柔軟発電体を用いた新しい海洋エネルギー発電装置の開発
Project/Area Number |
23360213
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
陸田 秀実 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80273126)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 義和 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (00335704)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 圧電素子 / 波浪発電 / 海洋エネルギー / 浮体 / 柔軟発電 |
Research Abstract |
申請者は,パネル型FPEDを複数組み合わせることにより,垂下式弾性浮体ユニット型海洋エネルギー発電装置(Elastic Floating Unit with Hanging Structures, EFHAS)を考案(Fig.2)し,様々な研究を行ってきた.このEFHASは浮体部(Floating Unit)と垂下部(Hanging Unit)で構成されており,海表面の波浪,流れ,砕波,渦エネルギーのみならず,海面下の流れ,波の水粒子運動のエネルギーも捕捉する仕組みとなっている.今年度は,既往研究で開発された柔軟発電デバイスFPEDとこれを用いた海洋エネルギー発電装置EFHASの実用化に向けて,EFHAS浮体部の発電特性,最適な電気回路,FPEDのスケール効果について,種々の検証を行った.以下に,結論をまとめて示す. (1) EFHAS浮体部の浮体方式はFloating typeが適している.また,発電性能は入射波長に依存するため,デバイス波長比W/λ=0.25~0.3とするのが最適である.さらに,バラスト水の注入によってフロートの喫水を制御すれば,荒天時の破損回避が可能となる. (2) FPEDは,インピーダンス整合を図ることで,発電効率の良い電気回路設計が可能となる.その際,付加抵抗比αはPVDF積層数Nとα=Nの関係となることを検証した. (3) FPEDの縮尺模型と実機のスケール比αが発電性能に及ぼす影響は,フルード則と幾何学的相似則を用いて,スケール比α1.5~2.5となることを検証した. (4) フィールド試験を行い,実用化に向けた指針を得た.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究業績に示すように,実験,理論,フィールド試験による総合的なアプローチによって,申請者らの研究グループの研究成果を大幅に進展させることに成功した.
|
Strategy for Future Research Activity |
予定通りの進展をしているが,今後,飛躍的に研究を遂行する予定である.その際に,プロトタイプを制作する予定である.それに伴う研究経費が不足している.対策としては,設計・製作を自力で進める予定である.
|
Research Products
(9 results)