2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23370079
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
石井 俊輔 独立行政法人理化学研究所, 石井分子遺伝学研究室, 上席研究員 (00124785)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 転写アダプター / シグナル伝達 / TRIM27 / Shn-2 |
Research Abstract |
転写コリプレッサーSki に結合する因子として RBCC(RING finger - B-box -Coiled-coil)モチーフを有する TRIM27 を見出した。TRIM27 の生理機能を明らかにするため、TRIM27 変異マウスを作製・解析した。マウスにTNF-α/GalN を投与すると、肝障害が誘導されるが、TRIM27 変異マウスでは、野生型マウスに比べ、肝障害の程度が弱かった。さらにマウス線維芽細胞では、TNF-α/CHX により誘導されるアポトーシスの程度が、野生型細胞に比べ低いことが示され、TRIM27はTNF-αによるアポトーシスを正に制御することが分かった。TNF-αによるアポトーシスは複合体 II に依存し、RIP1からの脱ユビキチンは、複合体 II の形成に必須であることがすでに示されている。TRIM27の役割をさらに詳細に解析した所、1)TRIM27は脱ユビキチン化酵素USP7をユビキチン化し、その活性を活性化すること、2)活性化されたUSP7はRIP1からユビキチンを除去することが示された。以上の結果から、TRIM27はUSP7を介して、RIP1の脱ユビキチン化を促進することにより、TNF-αによるアポトーシスを正に制御することが示された。TRIM27はある種の刺激により、細胞質から核内へ移行し、核内でもUSP7と複合体を形成することを見出した。この結果から、TRIM27は核内でコリプレッサーSkiなどのユビキチン化・脱ユビキチン化を制御する可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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