2013 Fiscal Year Annual Research Report
宿主特異的毒素ビクトリンのレセプタータンパク質の単離と機能解析
Project/Area Number |
23380026
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
多田 安臣 香川大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (40552740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋光 和也 香川大学, 農学部, 教授 (80263888)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 植物病理学 |
Research Abstract |
これまでの報告により、Victorinは細胞表面で認識されることが強く示唆されており、さらに、分子相互作用を検出するBiacoreを用いた解析の結果、Victorinは細胞壁タンパク質と相互作用することが明らかにされている。この相互作用は感受性エンバク品種だけでなく、非感受性エンバク品種さらには、他のイネ科植物においても認められた。Victorinが標的とする因子を同定するために、ビオチン化Victorin(VicBio)を作成し、ゲノム解読が終了しているイネ品種日本晴より抽出した細胞壁タンパク質を用いて、プルダウンアッセイを行った。その結果、15 kDa付近にVicBio処理区特異的なバンドが検出された。さらに、日本晴より抽出した細胞壁タンパク質をゲル濾過カラムクロマトグラフィーにより細分画した後、各フラクションをBiacoreに供試し、Victorinとの相互作用の有無を確認した。Victorinと顕著な相互作用を示したフラクションを用いて、プルダウンアッセイを行ったところ、先述と同様の結果が得られた。検出されたタンパク質を質量分析計により解析を行った結果、還元酵素であるチオレドキシンが同定された。この結果から、Victorinはチオレドキシンを標的とし、間接的に感受性決定因子であるVb/Pc-2を活性化することにより、細胞死を誘導することが考えられ、エンバク葉枯病菌が宿主免疫系を利用し、感染を成立させることを示唆するものと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] Identification of a novel victorin-binding protein in oats2013
Author(s)
Kaneichi, D., Shimakawa, K., Itaya, T., Oka, N., Nomoto, M., Akimitsu, K. Tada, Y.
Organizer
農学先端国際フォーラム『ファイトジーンの可能性と未来VI』
Place of Presentation
香川県、香川国際会議場
Year and Date
20131028-20131028