2011 Fiscal Year Annual Research Report
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23390047
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
本間 研一 北海道大学, 大学院・医学研究科, 特任教授 (40113625)
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Keywords | 生物時計 / フリーランリズム / 食事回数 / リズム同調 / 睡眠覚醒リズム / メラトニンリズム / 血糖値 / インスリン |
Research Abstract |
1.隔離実験室でのフリーラン実験 食事性同調の対照実験として、被験者4人を対象としてフリーラン実験を行った。明暗条件下で4日間過ごしたのち、フリーラン条件に移し、7日間行動リズム、深部体温リズム、血中メラトニンリズムを測定した。その結果、睡眠覚醒リズムは、4人の被験者は24時間より長い周期でフリーランした。一方、血中メラトニンリズムの位相もフリーラン条件下で後退しており、24時間より長い周期でフリーランしたことが推測された。しかし、2名の被験者でフリーラン条件下での睡眠とメラトニンリズムの位相関係が変化し、内的脱同調が生じたことが推測された。 2.フリーランリズムに対する食事回数制限の効果 起床就眠時刻を一定にし、1日3回の食事を決まった時刻に取らせる同調う実験から、被験者の食事を1日1回に制限する24時間周期の制限食事を2週間続けた。睡眠覚醒のタイミングは被験者の自由にまかせ、食事を午前10時から11時までの1時間に制限し、被験者が望むだけの量の食事を取らせた。睡眠により被験者が食事のタイミングを逃すことを防ぐために、目覚まし時計をもたせたが、使用するかどうかは本人に任せた。その結果、睡眠のタイミングには後退し食事時刻の1時間前に覚醒したが、24時時間リズムは維持された。また、血中メラトニンリズムやコルチゾールリズムの位相もこの間同じ時間に認められた。被験者の生体リズムは24時間に同調したと結論された。引き続き、食事の回数を3回に増やし、そのタイミングは被験者に任せたところ、睡眠覚醒リズムは24時間より長い周期でフリーランし、また血中メラトニンリズム、血中コルチゾールリズムの位相は後退し、ホルモンリズムもフリーランしていることを推測させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定の20日の隔離実験を28日に延ばして、必要な情報を少数の被験者で得ることが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の予備的実験でプロトコールが固まったので、それに従い実験を重ねて統計学的検定を可能にする。その際、朝の食事実験を優先し、その後夜の食事の実験に入る。
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Research Products
(8 results)