2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390047
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
本間 研一 北海道大学, -, 名誉教授 (40113625)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 生物時計 / フリーランリズム / 食事回数 / リズム同調 / 睡眠覚醒リズム / メラトニンリズム / 血糖値 / インスリン |
Research Abstract |
隔離実験室におけるヒトフリーランリズムに対する食事回数制限の効果 1.食事回数を1回とし、食事時間を一日の一定時刻に固定した実験 (実験プロトコール)隔離実験室において、通常の1日3回の食事を取る条件で、睡眠脳波、血中メラトニン、コルチゾール、インスリン、グレリン、グルコース濃度の24時間リズム、および深部体温リズムの生体リズムを測定した。体温リズムは実験期間中連続して測定した。その後、覚醒期間中2時間ごとに400Kcalのビスケット型軽食を8回摂取させて、前記血中ホルモンやグルコース濃度の概日リズムを測定した。引き続き、睡眠覚醒のタイミングは被験者の自由とさせたフリーラン条件下で、約1,800Kcalの食事を一日の一定時刻に与える制限給餌を7日間行い、7日目に睡眠脳波、血中メラトニン、コルチゾール、インスリン、グレリン、レプチン、グルコース濃度の概日リズムを測定した。その後、覚醒期間中2時間ごとに400Kcalのビスケット型軽食を8回摂取させて、前記血中ホルモンやグルコース濃度の概日リズムを測定した。(実験結果)フリーラン条件下にも関わらず睡眠覚醒リズムは24時間リズムを示し、1日1回の食事は覚醒期のほぼ中点に位置した。一方、血中メラトニンとコルチゾールの概日リズムはフリーランし、睡眠覚醒リズムとの位相角差が変化した。また、グレリンリズムは1日3食の場合には睡眠時にピークをもつ概日リズムを示したが、一日一食ではリズムは平たん化、あるいは消失した。 2.食事回数を1回とし、食事時間を自由とした実験 (実験プロトコール)フリーラン条件下での食事時間を自由とした以外は、前術の実験プロトコール、測定した概実リズムは全く同じである。(実験結果)フリーラン条件下で、睡眠覚醒リズムはメラトニンリズムやコルチゾールリズムから脱同調した。また、食後の血中コルチゾール濃度は有意に上昇した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最終年度で予定通りの例数をこなす見込みが立っている。
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Strategy for Future Research Activity |
実験プロトコールが定まり、ホルモン測定などの生体リズム計測も順調にすすんでいる。このまま、被験者の数を増やし、統計学的検定を行う予定である。
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Research Products
(12 results)