2011 Fiscal Year Annual Research Report
電界非接触撹拌技術を用いた術中迅速免疫組織染色法の開発
Project/Area Number |
23390311
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
南谷 佳弘 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (30239321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤上 陽一 秋田県産業技術総合研究センター, 工業技術センター, 上席研究員 (00373217)
小川 純一 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (20112774)
谷野 美智枝 北海道大学, 医学研究科, 助教 (90360908)
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Keywords | 免疫祖織染色 / リンパ節転移 / 電界撹拌技術 |
Research Abstract |
癌の手術でセンチネルリンパ節生検に基づくリンパ節郭清省略を安全に行うには微小転移を確実に診断する必要がある.そのためには免疫組織染色が必要であるが,術中に診断するには免疫組織染色の時間短縮が必須である.我々は組織切片に電界を印加することにより通常2時間以上を要する免疫組織染色を12分に短縮させ特許出願した(電界IHC法).本研究は電界免疫組織染色法を術中免疫組織病理診断に臨床応用することを最終目的とする.今回の申請期間では(1)印加する至適電界条件の設定,(2)電界免疫組織染色法による術中センチネルリンパ節微小転移診断の検討,(3)専用免疫染色装置の開発を目的とした.また電界免疫組織染色法は電界時間延長により抗体量を1/25まで節約可能であることから(4)電界免疫組織染色法で連続切片のセンチネルリンパ節微小転移診断を行った時の診断コストと臨床的意義も検討したい.平成23年度は電界免疫組織染色法を応用する電界条件を直径12mmと20mmで検討してきた.また滴下する抗体液を200μL・400μLに固定して行った.その結果抗体の種類を変えても安定して迅速に免疫組織染色が可能であることが明らかとなった.また装置の開発も進み,平成24年度は試作機8台を作成して多施設共同で前臨床試験を行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していたとおり,電界条件を設定することができたため,安定して迅速免疫組織染色を行う準備が整った.
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定していたより装置の開発が進んだために8台の試作機を用いて迅速免疫組織染色に関して多施設共同研究を行って研究を推進させる予定である.
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Research Products
(1 results)