2014 Fiscal Year Annual Research Report
ニューロモジュレーターであるセロトニン動態から見た睡眠時ブラキシズム発症機序解明
Project/Area Number |
23390442
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
水口 一 岡山大学, 大学病院, 講師 (30325097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪木 拓男 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00225195)
十川 千春 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (10253022)
前川 賢治 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (20304313)
十川 紀夫 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (30236153)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム / 5-HT神経系 / セロトニントランスポーター / 日間変動 / 簡易貼付型測定装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はこれまでに,睡眠時ブラキシズム(SB)の発症頻度とセロトニントランスポーター(SERT)によるセロトニン(5-HT)動態調節機能との関連を明らかにしてきた。その結果,重度SB 被験者と軽度SB被験者の総SERTならびに各SERTの5-HT取り込み量を測定した結果,重度SB被験者に比べ軽度SB被験者のほうが有意に高い結果となった。この結果から,睡眠時ブラキシズム頻度はSERTの5-HT取り込み量と関連する可能性が示唆された。しかし,日間変動を呈することが明らかなSB頻度に対して,5-HT神経系終末の5-HT濃度調節機能に短期の機能変動が生じるのかについての検討はなされていない。 そこで本研究では,日間変動を有するSB頻度と5-HT機能の変動との関連を解明することを目的とした。申請では,動物モデルにて縫線核部の神経伝達物質の濃度測定を行う予定であったが,その仮説形成の上で,SERT機能の短期変動を確認しておく必要性は非常に高い。そのため,平成26年度は予定を変更して,ヒトSB測定の簡便に行う事が可能なバイトストリップの診断精度についての検討(Diagnostic Accuracy Test)を行った。 健常者17名(男性11名,女性6名,平均年齢31.5±5.2歳)を対象に,動画撮影を含むPSGによる咬筋筋活動(EMG)検査と簡易貼付型SB測定装置(BiteStrip○R)によるSB 測定を終夜同時に行った。PSG検査結果をもとにLavigneらの評価基準を黄金率として, BiteStrip○Rの各カットオフレベルでの感度・特異度を算出した。睡眠効率が80%以下であった3名を除外した14名を解析対象者とした。PSG検査の診断基準からSB低頻度群6名,無SB群8名であった。低頻度群以上を陽性とした場合の感度・特異度・陽性的中率・陰性的中率・正診率はBiteStrip○Rスコア1,スコア2間をカットオフとした場合が最も高く,それぞれ1.00,0.88,0.86,1.00,0.93であった。以上の結果よりBiteStrip○RはSB評価ツールとして有用であることが判明した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)