2011 Fiscal Year Annual Research Report
日中の筋電図バイオフィードバックが夜間ブラキシズム抑制に及ぼす効果の多施設検証
Project/Area Number |
23390447
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Field |
Prosthetic dentistry
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
藤澤 政紀 明海大学, 歯学部, 教授 (00209040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 信幸 東洋大学, 理工学部, 教授 (90155466)
金村 清孝 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (50343439)
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Keywords | 筋電図 / 咀嚼筋 / バイオフィードバック / クレンチング / 顎関節症 / ストレス / 認知行動療法 / セルフコントロール |
Research Abstract |
日中のクレンチングに対してEMG-BF訓練を行うことによる夜間のブラキシズム抑制に対する効果を検証することを目的として本研究を行った 【方法】智歯を除いて歯列に欠損のない健常な男性3名(23~29歳)を被験者として以下の実験を行った.昼食をはさむ日中と夜間睡眠時のそれぞれ5時間にEMGを記録した.EMG記録およびBF訓練には携帯型EMG-F装置を使用した.EMG記録開始蒔に,3秒間の最大咬みしめを30秒のインターバルで3回行うよう指示し,その平均を100%咬みしめ(100%MVC)とした.実験スケジュールとして,1日目にBF時の閾値設定に必要となるベースラインデータを記録し.2日目および3日目に電子音を用いた聴覚BFを日中に行い,夜間はEMG測定のみ行った.その後,専用の解析ソフトを用いて,記録されたEMGを機能運動と非機能運動に識別し,筋活動量10,20,30%MVCと筋活動持続時間1~9秒の組合せによる27通りの閾値におけるイベント数と算出した.その後3名から得られたイベント数の平均を算出し,BF訓練前を基準としてBF訓練後の変化をWilcoxonの符号付順位検定により統計解析を行った. 【結果と考察】閾値を20%MVC,持続時間2秒とした場合の夜間のイベント数を比較したところ,被験者1では,訓練前におけるイベント数が11回,BF訓練後の2日目と3日目ではそれぞれ0回と3回であった.被験者2では,訓練前におけるイベント数が4回,BF訓練後の2日目と3日目では1回と0回であった被験者3では,訓練前におけるイベント数が6回,BF訓練後の2日目と3日目では5回と0回であった.3名全員にBF訓練後のイベント数の減少が見られたが有意差は生じなかった(p>0.05).今回の実験では,被験者が3名と少ないことに加え,長期にわたる効果についての実験を行っていないことから,被験者を追加し今後の検討課題としたい
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
分担研究者との打合せを行い、先行している明海大学と共通のフォーマットで日中と夜間の筋電図を無拘束で測定できる環境を設定できた。また、明海大学では7名の被験者で日中と夜間のブラキシズムの相関を調べ、ブラキシズムの自覚がある被験者で相関が高い(r=0.662,p<0.001)ことを検証した。
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Strategy for Future Research Activity |
23年度で得られた結果の信頼性を.高めるため、それぞれの施設で被験者を増やすことに加え、明海大学では咀嚼筋筋電図バイオフィードバックによる日中の筋弛緩訓練を行い、夜間のブラキシズムへの抑制効果が発揮されるか否かを確認する。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] 疼痛レベルと咀嚼筋筋電図バイオフィードバック訓練効果の関連性2011
Author(s)
渡邉明, 藤澤政紀, 岩瀬直樹, 岡本和彦, 飯塚知明, 佐藤雅介, 島野偉礎轄, 金村清孝, 田邉憲昌, 遠藤寛, 石橋寛二
Organizer
第26回日本歯科心身医学会
Place of Presentation
札幌
Year and Date
2011-07-16
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