2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390448
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
馬場 一美 昭和大学, 歯学部, 教授 (80251536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 順正 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (20107303)
木内 祐司 昭和大学, 薬学部, 教授 (50204821)
木野 孔司 東京医科歯科大学, 歯学部付属病院, 准教授 (80143585)
菅沼 岳史 昭和大学, 歯学部, 講師 (10196694)
西山 暁 東京医科歯科大学, 歯学部付属病院, 助教 (40359675)
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム / 遺伝子多型 / リスクファクター / SNP |
Research Abstract |
当該年度においては、被験者募集とデータの収集、およびデータ分析を予定していたが、データは最終的に100名程度の被験者から収集し、アンケート調査や遺伝子多型の分析を円滑に進めることができ、当該年度の計画を十分に達成することができた。また、それらデータをもとに、共分散構造分析を用いて、睡眠時ブラキシズムの疾患モデル構築を行った結果、睡眠時ブラキシズム発症に対する決定係数は0.24で、睡眠の質、心理的ストレス、セロトニン神経系の、3つの構成概念が睡眠時ブラキシズム発症に関与していることが明らかになった。すなわち、観測値から直接測定し得なかった背景因子が、睡眠時ブラキシズム発症に関与することが解明された。これは、従来の手法では得られない成果であり、今後の睡眠時ブラキシズムの発症要因の解明に寄与すると考えられる。しかしながら、構築モデルはまだ改善の余地があり、今後、更なるモデル改変を行って、決定係数を向上させる必要がある。一方で、これまでに、睡眠時ブラキシズムと遺伝的因子の関連を示した研究は国内外に見あたらないが、本研究においては、セロトニン神経系に関連する遺伝的要因が睡眠時ブラキシズム発症に関与することが示唆され、これは今後、睡眠時ブラキシズム研究にブレイクスルーをもたらすであろう。睡眠時ブラキシズム発症機序の解明は、将来、補綴歯科治療における睡眠時ブラキシズム診断精度の向上、新たな治療法の開発に貢献し、多くの患者にとって有益となる点で、本研究は一定の成果を得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究の成果を今後論文としてまとめ、発表していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
共分散構造分析を用いた因子構造の構築に際し、今後、更に分析を進めて決定係数を向上させ、モデルの改善を行っていく必要がある。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Association of genetic, psychological and behavioral factors with sleep bruxism in a Japanese population2012
Author(s)
Abe Y, Suganuma T, Ishii M, Yamamoto G, Gunji T, Clark GT, Tachikawa T, Kiuchi Y, Igarashi Y, Baba K
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Journal Title
J Sleep Res
Volume: 21(3)
Pages: 289-96
DOI
Peer Reviewed
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