2012 Fiscal Year Annual Research Report
口腔領域での酸化ストレスコントロールによる加齢制御
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23390480
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
森田 学 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40157904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉木 直文 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (20335615)
江國 大輔 岡山大学, 大学病院, 講師 (70346443)
友藤 孝明 岡山大学, 大学病院, 講師 (80335629)
兼平 孝 北海道大学, 大学病院, 講師 (90194935)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 酸化ストレス / 栄養 / 歯周病 |
Research Abstract |
老化のプロセスに「活性酸素による細胞損傷」が深く関与している。現代の食生活は、いわゆる酸化過剰(酸化ストレス)状態を引き起こしやすい。その反面、ビタミンC、ビタミンE、カロチンなどの抗酸化物質の多くも食物より摂取する。健全な口腔機能を保つことが豊かな食生活につながることはいうまでもないが、老化を防止することまでも期待されるのである。一方、炎症性疾患によって酸化ストレスが産生され老化の直接的原因となることが良く知られている。そして、歯周疾患においてもストレス物質が産生される。本研究では、酸化損傷度(酸化ストレス)を切り口に、口腔の健康状態や食生活と老化度との関連を検討する。 2011年度は,酸化ストレス度が歯周病のリスク要因に成り得るか検討した。岡山大学病院予防歯科で歯周治療を受けたメインテナンス期患者75名を対象に3年間(200年~2011年)の後ろ向きコホート調査を実施した。観察期間中に歯周病の進行した者と進行しなかった者との間で2008年時点の酸化ストレス度を比較した。その結果,血漿中の酸化ストレス度と歯周病の進行との間には有意な関連が認められた。 昨年度(2012年度)は,同患者を対象に,再度血漿中酸化ストレス度を測定して,3年間の酸化ストレス度の変動と臨床指標の変動との関連を検討することとした。データについては,現在解析中である。また,加齢の指標として脳年齢を測定したが,酸化ストレスとの間で有意な関連は認められなかった。一方,97名の患者を対象に,抗酸化物質としてのコーヒーに着目して,その摂取量の違いによる歯周病進行の程度を比較した。その結果,1日3杯以上コーヒーを摂取する者は,2杯以下の者と比較して歯周病進行のリスクが0.52倍である事を確認しており,論文としてまとめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究開始当初に予想していた,脳年齢と酸化ストレス度との間に関連が認められなかった。そのため,加齢の臨床指標として適切なものが見当たらず,その代わりとして酸化ストレスコントロールの方法を主体に検討したために,やや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
3年間のコホート研究としての最終年にあたる年度であるので,歯科的介入の結果,観察終了時の酸化ストレス度合いがどのように変化したのかについて,末梢血を分析する。 また,酸化ストレスコントロールとしての水素水がどの程度効果があるのか,他の栄養指標との関連も含めて介入する予定である。
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Research Products
(1 results)