2014 Fiscal Year Annual Research Report
「聴く」ことに焦点をあてた神経難病患者のための看護継続教育プログラムの検証
Project/Area Number |
23390505
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
原 三紀子 東京女子医科大学, 看護学部, 准教授 (90291864)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 聴く / 心のケア / 神経難病患者 / 看護師 / 看護継続教育 / 教育プログラム / PBL / コーチング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、看護師が神経難病患者の心のケアとして「聴く」ことを支援するための看護継続教育プログラムの有効性を検証することである。 本年度は第19回日本難病看護学会学術集会(広島)での公開セミナーならびに“聴く”看護継続教育プログラムの検証のための教育セミナーを開催した。学術集会公開セミナーでは、神経難病患者のより良い聴き手としてのあり方を模索するため、“承認する聴き方”に焦点をあて参加型のワークを展開した。参加者は70名であった。ワークでは、“承認”すること、“承認”されることの両者の体験を共有した。患者を“承認”するコミュニケーションは、日常、無意識的に行っていたと実感する人が多く、ワークを通して、「思いや気持ちを聴く際に、ただ漠然と聴くのではなく、“承認”の視点を持って聴くことで会話が広がった」「以前より気になっていた患者と前向きに会話ができそうである」などの体験が語られていた。公開セミナーの結果は日本難病看護学会誌19(2)にて報告した。 “聴く”看護継続教育プログラム(月1回3回シリーズ)の参加者は20人(男性1名、女性19名)で、平均年齢40.2歳、臨床看護経年数10年であった。講義ならびにコーチングを基盤としたコミュニケーショントレーニング、看護師が聴くことに伴う困難を解決する方略としてPBLによるワークを行った。また、参加者が臨床で「聴く」目標を立て、具体的な計画立案、実施、評価を行う自己学習を2回取り入れた。研修の態度評価は、Active Listening Scaleにて行った。参加者からは「自己のコミュニケーションパターンをふり返ることができた」「PBLの体験は視点を広げ、新しい課題の発見を導く」「聴くことがケアになることを実感できた」などの体験が語られていた。教育セミナーの評価は国際学会(25thALS/MND、18thEAFONS)にて公表した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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