2011 Fiscal Year Annual Research Report
晩産化妊婦の心と身体を充電するプログラムの産後うつ病重症化への予防効果
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23390511
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江藤 宏美 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (10213555)
八重 ゆかり 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (50584447)
西原 京子 (財)労働科学研究所, 研究部, 特別研究員 (80172683)
中村 幸代 慶応義塾大学, 看護医療学部, 専任講師 (10439515)
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Keywords | 妊婦 / 産後うつ / 晩産化 / 産後プログラム |
Research Abstract |
「心と身体を充電するプログラム」のモデルとなる出産後の女性の健康増進を目指すA団体の出産後プログラムに参加した母親の、参加前後の精神的、身体的健康の変化からプログラムの評価を行った。 対象はA団体の産後プログラムに参加する産後2か月~6か月の母親135人を対象とした。プログラム内容は、有酸素運動、コミュニケーションスキル向上のためのワーク、セルフケアであり、週に1回2時間、4週継続して行った。測定用具は日本版エジンバラ産後うつ病自己評価票(EPDS)、主観的幸福感尺度、研究者作成の参加動機とその満足度、身体的不調等である。 その結果、プログラム4回目まで進んだ者は112人(有効回答率83.0%)、終了後1か月までフォローできた者は90人(回収率80.4%)であった。 参加動機は身体に関するニーズが高く、精神面、社会とのつながりに関するニーズは低かった。しかし、プログラム終了後には、精神面、社会とのつながりに関するニーズの満足度が高かった。 プログラムの参加により、身体の不調は改善し、主観的幸福感は高まり、抑うつ度は軽減されており、それはプログラム終了後1か月でも持続していることがわかった。 また、身体の大きな変化である妊娠期から産後の睡眠に関連する基礎研究も継続中であり、これまでのデータをまとめ母子の睡眠リズムが逸脱する事例についての論文を公表した。さらに、ハイリスク妊婦(貴重児)の終夜睡眠と胎動ホームモニタリングの事例報告をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基礎調査は、終了し結果が得られているため。
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Strategy for Future Research Activity |
基礎調査を分析する事、冷え症と晩産化との関連性を分析する事が平成24年度の計画である。
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