2013 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジア大陸山地部の社会経済ダイナミズム―駆動力としての多言語ネットワーク
Project/Area Number |
23401010
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
BADENOCH Nathan 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (50599884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 範彦 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (40453146)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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Keywords | 多言語社会 / 人類言語学 / 東南アジア地域研究 |
Research Abstract |
最終年度である25度の研究活動は、最後のフィールド調査とデータ分析のまとめに重心を置き、予定通りに実施した。3回にわたるラオス北部の農村調査と首都ビエンチャンでの情報収集は、ラオス中国国境付近に居住する諸少数民族の社会経済生活における言語ネットワークの多側面的な役割を明らかにするという研究目的に大きく貢献した。これらのコミュニティにとっては、統合されていく地域経済で生活生業をめぐる社会資源にもなり、さらに激しく動いている他民族混住村におけるコミュニティの内的団結力や、多族間関係を支えるソーシャルキャピタルにもなることを、民俗学的記述してきた。この地域では、近年においては中国市場をめざしたゴム栽培が盛んになり、その結果として生態系および自然景観の単純化が急速に進む中、ヒトの移動による村の成長も加速してきた。一方では、地域の社会的コンプレキシティ、すなわち民族・言語多様性、が増し、自然・社会という2つの軸で考えた地域多様性における反比例関係が生じているという動態が著しい。隣国での調査も含め、この研究成果は3本の学術論文と、2回の国際学会で発表した。この中、アメリカ合衆国のフィラデルフィア市で開催されたアジア学会の年次総会で研究成果を口頭で発表し、有意義かつ刺激的なコメントを数多く得、英語単行本という最終目的にむけて全体像をまとめる準備が順調に進んでいる。ラオスの国立大学でワーキングペーパーシリーズや口頭発表で研究成果を発信することも出来た。今後の展望としては、スウェーデンのルンド大学とこれから共同研究を設けてこの研究を継続する可能性につながる模様であり、総合地球環境学研究所で実習されている生物文化多様性プロジェクトとも連携を持って、この研究をアジア太平洋地域に広げる予定が確定した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)
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[Presentation] Loanwords in Youle Jino.
Author(s)
Norihiko HAYASHI
Organizer
The 23rd Annual Conference of Southeast Asian Linguistics Society
Place of Presentation
Chulalongkorn University, Bangkok, Thailand
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