2014 Fiscal Year Annual Research Report
タイに陸路で渡ってきた南アジア系及びミャンマー系移民:地域研究の新たな地平を拓く
Project/Area Number |
23402009
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Research Institution | Hiroshima Shudo University |
Principal Investigator |
高田 峰夫 広島修道大学, 人文学部, 教授 (80258277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 幸一 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (80272441)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | タイ / 南アジア / ビルマ(ミャンマー) / 陸路でのつながり / 移民労働者 / 移民政策 / バングラデシュ / ネパール |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度はプロジェクトの締めくくりの年度になった。そのため、同年2月に開催した京大でのワークショップでの報告を基に、その補足検証を行うことが主たる内容になった。具体的には、8月~9月に高田が竹口の協力を得て北部タイでの聞き取り調査を実施。続いて長田の協力を得てミャンマーでの視察を実施。その終盤には、これまでの調査研究で得られた知見と2月の報告内容を基に、チュラーロンコーン大学のムスリム研究センターで公開での報告を行った。この報告は、本プロジェクトの協力者である同センターのDr.Areeが主催、司会を行って実施されたものである。さらに、2015年2月にはバングラデシュで補足の調査を実施(高田単独)。同時期に協力者の和田が先行してタイでの予備調査を実施。その後、高田と合流し、メーソート(ミャンマー国境の町)で南アジア系移民の現状、特にベンガル語話者の状況について調査を行った。その結果、ミャンマー国内のムスリムが、一方でバングラデシュ側に流れ、他方で、その延長線上で全く逆方向のメーソートへ移動していること、また、一部では彼らの移動と日本国内の中古自動車・中古自転車マーケットが連動している興味深い事実も浮き上がってきた。 分担者の藤田はタイに出張し、マヒドン大学人口社会研究所のChalermpol Chamchan准教授に会い、大学特に研究所のミャンマー人移民研究の現状について聞き取りをしたほか、資料情報収集を行った。また、広島に出張し、高田と研究のとりまとめ及び今後の展開について相談した。 以上を基に、または2014年2月のワークショップでの報告内容を基に、プロジェクト関係者とe-メールで連絡調整し、その結果、暫定的なレポートのとりまとめを依頼した。現在(2015年4月時点)、報告集の刊行に向けて作業を進行しているところである。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)