2013 Fiscal Year Annual Research Report
海外所蔵北朝鮮関連資料の収集・翻訳・刊行調査研究1948~1991
Project/Area Number |
23402021
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
森 善宣 佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (80270156)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 金日成 / 朝鮮労働党 / 8月宗派事件 / 在日朝鮮人帰還事業 / 中国人民志願軍 / 核開発 / 経済復興 / 4.19政変 |
Research Abstract |
本年度は北京大学韓半島研究中心(朝鮮半島研究センター、以下「センター」と略記)から購入したロシア資料を調査、分析すると同時に、これを含む収集資料を整理し、本課題研究の目的である北朝鮮関連資料の出版に向けて編集から翻訳作業へ進んだ。 具体的には、センター副所長で北京大学翻訳家協会(以下「協会」と略記)である金東吉・北京大学歴史学系副教授と協議の上、『北朝鮮関連重要資料集』(仮書名、以下「資料集」と略記)を3巻に分けて年度毎に出版する計画を立てた。第1巻は1953~56年を扱い、朝鮮停戦後の経済復興(経済分野)+朝鮮労働党党内の粛清過程(政治分野)をテーマとして編集し、両分野の重要資料を選定して協会に翻訳を依頼した。現在この重要資料を協会で翻訳した段階で、今後これら資料に解題を施し、資料集へ編纂する。 資料集第2巻には1956~60年を扱い、第1次5ヵ年計画(経済分野)+8月宗派事件と中ソの共同内政介入ならびに中国人民志願軍の撤収(政治外交分野)をテーマとする。そして資料集第3巻では第2巻と同時期を、在日朝鮮人帰還事業(政治経済外交分野)+4・19政変と核開発開始(政治軍事分野)をテーマに扱うことと定めた。 資料集の出版については、既に社会評論社から快諾を得ているので、本年11月に科学研究費補助金研究成果公開促進費(出版助成)に申請できるよう第1巻の編纂を終える。解題を付すと共に、関連するハンガリー資料や日本資料も取り入れて、北朝鮮の実像を描き出せる従来にない資料集に完成させるよう鋭意、努力を傾けている。 なお、本年度当初に予定していたハンガリー資料に関しては、昨年4月に韓国で翻訳版が出版され、この邦訳書を改めて出版する意義は薄れてしまった。既に邦訳は終わっているが、資料集の編纂と刊行を優先して行い、ハンガリー資料の出版は余力の出る来年度以降に回すのが妥当と思われる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)