2013 Fiscal Year Annual Research Report
多文化社会の排除と包摂の論理:ハワイにおける文化創生をめぐる民族間交渉と戦略
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23402045
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
白水 繁彦 駒澤大学, グローバル・メディア・スタディーズ学部, 教授 (80095942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 里花 多摩美術大学, 美術学部, 講師(Lecture) (50468956)
城田 愛 大分県立芸術文化短期大学, 国際総合学科, 講師(Lecture) (80425389)
野入 直美 琉球大学, 法文学部, 准教授(Associate Professor) (90264465)
中野 克彦 立命館大学, 国際関係学部, 講師(Lecture) (80449529)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 民族関係 / エスニシティ / 民族祭 / 文化的架橋者 / 文化創造 / 表象 / アメラジアン / 帰米 |
Research Abstract |
白水は、研究会を主宰するなど研究チームの総括を行う一方、民族間交渉と文化創生の研究のために、文化的架橋者でもある変容エージェントの調査を通し、民族祭やエスニック集団の展示に表れた各スニシティの表象の仕方、その企図、およびエスニック集団間の交渉過程を明らかにした。 中野は、多文化社会における民族を超える交流関係の研究のために、中国系とフィリピン系を中心に民族祭の成立及び変容過程について、フィールドワークと文献によって解明を進めた。とくに中国系の事例については、「水仙祭」を通じた新たな移民文化の創出過程について、当時の中国語一次資料を収集して分析をおこない、それがハワイにおける民族間交渉と密接に関連していることを突きとめた。 李は、コリア系民族祭の文化的架橋者に関する調査を行い、一人の舞踊家が民族祭のシンボル的な存在になっていく過程と、その背景にある多文化社会ハワイの変化を解明した。またこれまでの研究成果をアジア系アメリカ学会(米国シアトル市)で発表し、国内外の専門家と意見交換を行った。 城田は「ハワイと沖縄の芸術療法にみる多文化共生」の研究のために、マウイ島でフィールドワークを実施した。その結果、マウイ島、エスニック集団別、ハワイ全体等における自閉症児等支援の状況と芸術療法に関する具体例と実態、課題等を把握することができた。 野入はこれまでに収集した沖縄系帰米2世のナラティブ分析をすすめた。その成果は、2013年6月に開催された日本移民学会大会シンポジウムにおいて報告された。また、2013年8月にはアルゼンチンのラプラータ大学で開催されたアジア・アフリカ・ラテンアメリカ学会で研究報告を行い、国際学会においても成果を広く還元した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)