2013 Fiscal Year Annual Research Report
デンマークにおける自治体再編の拡大特別ニーズ教育制度への影響に関する研究
Project/Area Number |
23402068
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
眞城 知己 千葉大学, 教育学部, 准教授 (00243345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
是永 かな子 高知大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (90380302)
石田 祥代 東京成徳大学, 応用心理学部, 准教授 (30337852)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | デンマーク / 自治体再編 / インクルーシヴ教育 |
Research Abstract |
デンマークにおける自治体再編が特別ニーズ教育制度の展開にどのような影響を与えているのか、その特徴を明らかにすることを目的とした情報収集に取り組んだ。海外学術調査種目の趣旨である資料の収集をフィールド調査を通じて丹念に行うために、様々な自治体を訪問して担当者との面接調査、デンマーク教育省での調査、デンマークにおけるインクルーシヴ教育制度の展開に重要な役割を果たしている学識経験者への継続的な面接調査を方法の柱に据えて研究を進めた。 平成25年度には全国98市のうちの16市での訪問調査、これに加えて9回の自治体再編関係資料の探索調査を実施するとともに、現地の研究協力者との5回の研究協議を行った。これらを通じて163編の資料を収集することができた。現在、これらの資料の意味づけ作業に着手したところである。また、特に重要な変化を記した資料の翻訳作業を進めている(2014年度中に完成させて公開予定)。また、調査で得られた情報の途中経過を学会等で報告した。 現在までに整理されたデータからは、自治体再編直後の時期に、インクルーシヴ教育に関する新しい行動計画をたてて実施に移し、分離的環境で学習する生徒の割合を自治体再編前後でほとんど変化が生じないようにすることに成功した自治体がある一方で、財政難により隣接市の特別学校に就学させていた生徒を自市のフォルケスコーレに新たに特別学級を設置するなどして、分離的環境で学習する生徒の割合を急速に拡大させた自治体があることが明らかとなった。また、現職教員を長期研修に派遣して、その教師に各市内での教員研修の役割を付与して市内全体での特別ニーズ教育への対応の仕組みを創設した自治体もあった。 日本の県に相当するAMTが廃止されたことへの対応は、各市の有する資源や隣接市との関係によって多様性の幅が拡大する方向性が生じていることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)