2014 Fiscal Year Annual Research Report
落雷の最終雷撃過程の完全解明とこれに基づいた帰還雷撃モデルの改善
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23403007
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
王 道洪 岐阜大学, 工学部, 准教授 (20273120)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 伸之 岐阜大学, 工学部, 教授 (80179415)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 大気電気 / 落雷 / 雷害 / 国際研究者交流(アメリカ) |
Outline of Annual Research Achievements |
平成23、24、25年度に引き続いて、昨年度もフロリダ大学のロケット誘雷実験場でフロリダ大学の雷研究グループと共同で雷の最終雷撃過程について一年間の観測実験を実施した。従来の観測項目に加えて、昨年度は最終雷撃過程直前の下向きリーダのステップ進展特性も重点的に観測した。年間を通じて、約30例の落雷データの取得に成功した。また、データ解析の方では、今までのデータと合わせて、総合的な解析を行った。以下に昨年度の結果をまとめる。(1)自然落雷もロケット誘雷と同様、電流値が大きいほど、雷撃の開始高度が高いことが明らかになった。しかし、ロケット誘雷と比べて同じ電流値で自然落雷の開始高度が大きい。その原因はまた分かっていない。(2)帰還雷撃の開始高度を起点とする上下方向での光強度の減衰特性を求め、帰還雷撃の初期的な減衰がより激しいことが分かった。(3)本研究で明らかにした最終雷撃過程を考慮した期間雷撃モデルを作成し、帰還雷撃開始高度、帰還雷撃上下速度の同モデルへの影響特性を明らかにした。(4)落雷の各放電過程の光強度信号が電流信号より若干遅れていることと、その遅れ時間が放電の立ち上がり、強度との関係を明らかにした。まだ、異なる放電過程における光強度と電流との相関関係が異なることも明らかにした。(5)ステップドリーダのステップの振る舞いを初めて0.1マイクロ秒の時間分解能で図示することができた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)