2012 Fiscal Year Annual Research Report
中国における低炭素都市づくりに向けての計画制度システムの現状と課題
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23404022
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
沈 振江 金沢大学, 環境デザイン学系, 教授 (70294543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 光彦 金沢大学, 環境デザイン学系, 教授 (40110605)
黄 光偉 上智大学, 地球環境学研究科, 教授 (30292882)
杉原 健一 岐阜経済大学, 経営学部, 教授 (80259267)
馬 妍 金沢大学, 自然科学研究科, 研究員 (60646777)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 環境問題 / 地域開発 / 省エネルギー / 都市緑化 / 環境保全型工業団地 / 持続可能な開発実験区 / 都市交通 / 住宅団地 |
Research Abstract |
本研究は、中国の地域計画では、都市化における地域計画制度の枠組みを解明し、計画フレームワークと関連政策に関して、持続可能な開発戦略、省エネルギー対策とCO2 や廃棄物の排出量削減対策などの取り込みの実態を調査し、どのような課題と問題点があるかを明らかにしたい。 研究事項1 中国における国土計画と地域計画について、昨年度では、中国の発展計画、土地利用計画や都市計画との関係を解明し、国土主体機能区と生態計画との連携も考察した。今年度は、国レベルの持続可能な開発実験区と環境保全型のエコ工業団地の開発に関して、清華大学との協力で実施し、エコ工業団地に関する研究成果を発表した。 研究事項2 海西経済区における地域開発のフレームワークと環境問題について、研究事項1で解明した地域開発のフレームワークに関して、CO2の削減も目標としている中国の都市交通計画を取り上げ、アモイ大学、北京師範大学や中国科学院地理所の研究者に依頼し、アモイ市の都市交通、それに関して、北京の都市交通の資料収集と計画評価を行った。なお、低炭素都市づくりと深くかかわる都市緑化の建設に関して、台湾大学、台北科技大学の研究者に協力してもらい、台北市の都市緑化と天津市の都市緑化に関する研究成果を国際シンポジウム論文集の編集を通して成果を発表した。 研究事項3 海西経済区における地域開発の実態について、上記事項との関連で、福州市の国家持続可能な開発実験区、まだ関連して成都市の関連地区を対象として、調査を実施したが、来年度も追加調査を実施する。アモイ市における低炭素都市づくりの事例地区に関して資料収集を行い、アモイ大学の研究者に資料をまとめてもらい、国際シンポジウム論文集の編集を通して成果を発表した。 研究事項4 海西経済区における総量規制と削減の取り込み実態について、現地調査や資料収集を継続し、研究成果のまとめ段階に入っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初計画では、低炭素都市づくりに関して、中国国土計画の枠組みの解明、地域開発のフレームワークや環境問題との関連、地域開発プロジェクトの現地調査ということを目標としている。これらの目標を達成したことで、今年度、英語査読論文4編、国際会議4編、Springerによる英文本の編集、国際会議の英語論文集の編集、国際誌の特集号の編集を行った。内容的には、地域計画において計画フレームワーク、地域計画の計画システム、地域開発のあり方に関する調査と研究成果の発表を行い、そして都市レベルでは、緑化と居住、都市交通、新エネルギーの政策、環境保全型工業団地の開発の調査の実施や研究成果の発表を行った。 調査地域も、海西経済区、主に福建省と台湾を中心として実施してきたが、この経済区と関連して北京市、成都市と天津市の関連調査も進められた。研究成果も査読論文、国際会議の論文があり、これまでの研究成果まとめとして、国際シンポジウムの論文集を編集して、国際誌の特集号も編集した。 今年度、短期留学制度を活用し、中国博士課程の学生を日本へ招聘し、研究資料の整理分析と成果のまとめなどを行った。まだ、英語査読論文4編、国際会議論文4編を公表し、中国と台湾と研究協力者を金沢大学へ招いて科研成果報告会を国際ワークショップの形として開催した。国際ワークショップ論文集の編集、国際誌の特集号の編集を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の成果をベースに、来年度には、継続的に、中国の研究者と博士課程の学生との協力を得て、現地での調査の実施や日本での研究資料の整理とまとめを通して、研究成果を公表したいと考える。 調査の内容に関して、具体的な地域開発と環境問題を中心に、継続的に研究計画を立て、実施することにしたい。特に、福建省と台湾、まだ北京や成都市などの地域で行われている地域開発のプロジェクトを対象に、産業構造と計画、省エネルギー政策を中心に調査を行い、都市形態に関して、省エネルギー対策、車交通の政策、エコ都市の建設などを中心に、現地調査や研究まとめを継続的に進めたいと考える。 特に中国で国家レベルで実施している持続可能な開発実験区を取り上げ、福州市や成都市の対象地区において調査を実施したい。まだ、都市レベルで進められている低炭素都市づくりに関連する都市開発プロジェクトの事業地区を対象にし、アモイ市を事例として勧めたいと計画する。 そして、来年度は、海外調査の最終年度であり、研究全体のまとめを行う予定である。
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Research Products
(13 results)