2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23500061
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
市川 周一 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70262855)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 制御論理 / 制御回路 / FPGA / ハードウェア制御 / セキュリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
制御技術は,自動車など多くの工業製品に不可欠の技術である.近年の制御技術の発達により,制御性能は著しく改善されたが,同時に必要な計算量が増大した.特に実時間制御システムにおいては,計算時間の増加が深刻な問題になっている. 申請者は,制御応用に専用回路技術を適用し,制御論理をハードウェア化することにより高速な実時間制御を実現する研究を進めてきた.本研究では,専用回路技術による高速化と共に,GPU等の付加演算器を利用した高速化についても検討した.制御論理のハードウェア化技術では,高速化のみならず制御論理の秘匿性も高めることができる.制御論理の秘匿化は当初の研究計画に含まれていなかったが,本研究で企業との共同研究を遂行する中で企業側からの要望があって,研究開始後に研究目的に含めた. 平成25年度までに,ハードウェアの部分評価による論理回路の高速化および省電力化に関する発表を行った.また,制御計算を高速化するため演算回路の高速化技術について検討し,設計コンテストで優勝するなど一定の成果を挙げた.また専用回路との比較対象として,GPUやマルチコアプロセッサによる制御演算の高速化技術についても検討し,学会発表を行った. 平成26年度は,主として (1) 制御に用いる適応型フィルタの最適パラメータ抽出を高速化する手法, (2) プロセッサに命令レジスタファイルを付加して制御プログラムの秘匿性を高める技術, (3) PLC命令列から秘匿化された論理回路を生成する技術,について検討した.テーマ(1)では学術論文2本が採択され,(2)では学術論文1本が採択された.テーマ(3)は学会発表済で,更なる改良を施してから近日中に論文投稿する予定である.
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Research Products
(22 results)