2013 Fiscal Year Annual Research Report
大容量コンテンツ配信のための自律分散型システムの構築に関する研究
Project/Area Number |
23500088
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
菅原 一孔 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90149948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川村 尚生 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10263485)
笹間 俊彦 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80362896)
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Keywords | モバイルエージェント / コンテンツ配信システム / 分散管理 / 自立的動作 |
Research Abstract |
本研究計画では,これまで研究を進めてきたモバイルエージェント技術に関する研究成果をもとに,動画像などの大容量のコンテンツを配信するための,高速なエージェントの移動を可能にするフレームワークを開発した.また,システム内の一部の計算機に不具合が発生した場合でも,自動的,自律的にシステム全体が復旧する仕組みを考案した.その結果として自律分散型コンテンツ配信システムにより,サーバ計算機に一極集中していた負荷を分散させることが可能となり,耐障害性や柔軟性に富むシステムを安価に構築することができた. 我々は従来からモバイルエージェント技術に関する研究を積極的に進めており,その成果は学術論文や国際会議などの場を通して多数報告してきた.そして,これまでに実施してきた研究により,モバイルエージェント技術を積極的に利用したコンテンツ配信システムの有用性は確認できた.すなわち複数の計算機にコンテンツを分散配置することで,一部の計算機に負荷が集中することなくコンテンツ配信を行なうことができること,ならびに一部の計算機に不具合が生じてもシステム全体が停止してしまうことなくコンテンツ配信サービスを提供し続けるシステム構成が実現可能である. 本研究計画では大容量のコンテンツを配信するシステムを実現するために,当初の研究計画にのっとり,障害発生時にエージェント群が自律的にシステムの復旧に当たる仕組みの開発を行った.その結果,元となるコンテンツを保持するエージェントと同様にそれらのバックアップエージェントをネットワーク上に分散的に配置し,障害が発生した際にはそれらをもとに,システムの復旧を自動的かつ自律的に行う手法を開発することができた.次にマルチメディアデータなどの大量のデータを扱うために,1つのデータを複数群のエージェントにより管理する手法を考案しシステムとして実装し,その有効性を確認した.
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[Presentation] Debugging Mobile Agent Systems2013
Author(s)
Masayuki Higashino, Shin Osaki, Shinya Otagaki, Kenichi Takahashi, Takao Kawamura, Kazunori Sugahara
Organizer
Proceedings of the 15th International Conference on Information Integration and Web-based Applications and Services (iiWAS 2013)
Place of Presentation
Vienna, Austria
Year and Date
2013-12-04
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