2012 Fiscal Year Research-status Report
クライアント端末をスケールアウトするクラウド技術の研究開発
Project/Area Number |
23500102
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
西尾 信彦 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (70286631)
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Keywords | クラウド技術 |
Research Abstract |
24年度はクライアントサイドでのクラウド技術としてWebアプリケーションをブラウザ(ウェブクライアントアプリケーション)のタブ毎に性能を極力低下させずに稼動せさることのできる無限タブブラウズ機構に対して、スケーラビリティを実現するクライアント側のホストの実装を完成させた。このInfiniTabstoreと呼ばれるホストはクライアント側で必要なだけ追加することによって、一つのウェブクライアントの性能を追加した計算機リソース分だけスケーラブルに増加させることを可能にしている。近年のアプリケーションはクライアント側ではウェブブラウザの1プロセスとして稼動させることが多くなり、この無限タブブラウズ機構にクライアント側のみのリソースでスケーラブルな資源供給機構を実現できたことは、実質手持ちのPCの台数だけの性能を有効に活用できる環境を提供可能にしたことを意味する。利用可能な資源の限界に近づいたときには優先度を与えられたポリシーにのっとって付ければ、その通りに性能を分配し、極力ユーザには性能低下を感じさせないような、各ホスト間での状態遷移モデルが設計実装されている。この実装評価により、本課題としていたクライアント側での計算機資源を柔軟にスケールさせる機構はいわゆるWebアプリケーションについてはほぼ実現できたと考えてもいい。今後、次年度においては、Webアプリケーション以外にもこのクライアントサイドでの資源スケーラビリティの機構を適用していくことで課題の完成とする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本課題での最も大きな目的であるクライアントサイドでの計算機資源のスケーラブルは拡張については、InfiniTabstoreを実証検証できたことによりWebアプリケーションについては実現できたと考える。今後は、この機構を生かしてよりクライアントサイドにおける基盤的な機構へのスケーラビリティを付与するという発展的課題に入っていけるので計画以上の進展だと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、次年度においては、Webアプリケーション以外にもこのクライアントサイドでの資源スケーラビリティの機構を適用することを考察する。特に一般的なアプリケーションを対象とするより、より計算機システムの基盤機構のスケーラブルな性能拡張を例えばネットワークやファイルシステムなどをターゲットにしてクライアントサイドのみで実現することを考える。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
12年度の経費執行はほぼ計画通りであったが、より効率的に物品購入を行った結果、端数が未使用金として生じた。来年度はこの端数も含め、そのほとんどは学外発表に係る旅費やそのための追加実験を実施するための学生謝金としての利用とする予定である。具体的には国際会議へ2回程度の発表を計画している。また来年度は最終年度でもあり、物品費用は必要としない予定である。
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Research Products
(32 results)
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[Presentation] 大規模人間行動センシングコーパスHASC2012corpusの概要とその応用
Author(s)
河口 信夫, 渡辺 穂高, 楊 天輝, 小川 延宏, 岩崎 陽平, 梶 克彦, 寺田 努, 村尾 和哉, 羽田 久一, 井上 創造, 川原 圭博, 角 康之, 西尾 信彦
Organizer
マルチメディア, 分散, 協調とモバイル(DICOMO 2012) シンポジウム
Place of Presentation
ホテル百万石, 石川県
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