2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23500122
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山井 成良 岡山大学, 情報統括センター, 教授 (90210319)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡山 聖彦 岡山大学, 情報統括センター, 准教授 (20252588)
河野 圭太 岡山大学, 情報統括センター, 准教授 (40397899)
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Keywords | 迷惑メール / 電子メール / DNS / ブラックリスト / ホワイトリスト |
Research Abstract |
平成24年度は(a)DNSサーバ挙動判定プログラムの評価,(b)whois情報判定プログラムの設計・実装・検証,(c)DNSサーバ用ブラックリストの設計・実装を行う予定であった. このうち,(a)DNSサーバ挙動判定プログラムの評価および(c)DNSサーバ用ブラックリストの設計・実装については,迷惑メールフィルタリングプログラムとして用いられているspamassassinのプラグインとして組み込み,正しく動作することを確認した.この成果は国際会議SAINT2012のワークショップであるC3NET2012,および情報処理学会第19回インターネットと運用技術研究会において発表した. 次に(b)whois情報判定プログラムの設計・実装・検証については,対象となるトップレベルドメインのゾーン情報を毎日受信し,前日との差分に基づいてドメイン登録日を調査・検索するシステムを開発した.この成果は情報処理学会第5回インターネットと運用技術シンポジウムで発表し,優秀論文賞を受賞するなど高い評価を受けた. さらに,平成23年度に考案した,DNS挙動調査によるオーバヘッドを軽減するための優先配送機能について,レイヤ3スイッチの動作に問題があることが判明したため,その改良を行った.また,この成果を情報処理学会第75回全国大会で発表した.なお,平成23年度に発表した優先配送機能については,情報処理学会2012年度山下記念研究賞を受賞した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度の研究計画で掲げた2つの項目はいずれも概ね実施することができた.平成23年度に開発した優先配送機能については新たな問題も現れたが,その問題を解決する技法を考案できたため,全体としては当初の研究計画に従って概ね順調に進展しているといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度の研究計画を概ね順調に進展できたことから,今後の研究計画についてもほぼそのまま実施できるものと思われる.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の研究費の主な使途は計画調書に記載の通り旅費である.平成24年度は重要な研究成果の発表を行ったため,研究代表者,研究分担者の旅費が不足し,前倒し請求を行ったが,平成25年度は発表を予定している国際会議が日本国内で開催されることになったため,不足は発生しないと見込まれる.
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Research Products
(9 results)