2011 Fiscal Year Research-status Report
ハイブリッド車等の静音性対策における空間音響と聴覚心理の適用
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23500136
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Research Institution | Tokyo Polytechnic University |
Principal Investigator |
金子 格 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (70386902)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 空間音響 / アンビソニック / EV車 / サイン音 / 音響心理 |
Research Abstract |
初年度は、試験環境として波面合成(wave field synthesis), 頭部伝達関数合成(HRTF sumthesys)、アンビソニック(ambisonic)などを比較検討し予定通りBフォーマットマイクによる収録を採用することとした。代表的Bフォーマットマイクであるsound field microhopheとより多くのチャンネルを持つ多極マイクロホンを比較検討し、Bフォーマットが適していると判断した。まずサウンドフィールドマイクロフォン(Sound Field ST-450) 2本を購入した。サウンドフィールドマイクロフォンは、計画段階ではMKV等を検討していたが、最近になって軽量で高性能なST-450が入手可能となり、機種を切り替えた。この変更により、屋外での収録が容易になる他予算内で購入できるマイクロホン数を増やし、より高精度な実験が可能になる予定である。再生装置については引き続き検討中であるが、IEEE ICASSP2012に聴講参加し、空間音響分野の最新の研究状況を確認し、多くの参考となる情報を入手した。またISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11(2012/4/29~5/4 ジュネーブ)でも3D Audio標準化動向に関し詳細な情報を得た。 以上実験方法についての検討結果は、金子他「EV の実走行環境におけるサイン音の認知性評価方法の検討」音響学会2012年春季研究発表会 (2Q33)、で発表し、他研究者からのフィードバックを得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定より進んでいる部分と遅れている部分がある。サイン音のデザインについては進んでおり、芸術学部の学生が試作を行い、候補となるサイン音を数十種類作成済である。また、実験装置を工夫し、当初予定より多くのマイクロホンを使用することが可能となり、効率よく実験を進められる環境を整えつつある。ICASSP2012に聴講参加し、音響分野で多くの有益な発表があり、本研究に役立つ多くの情報を得ることができた。また今後の研究方法についての検討も進み、音響学会春の大会において発表を行った。録音再生については、1年目にある程度のサンプル音を録音する予定であったが、科研費の配布が秋にずれ、見積もり、購入に4か月程度かかったためサンプル音の録音はまだあまり進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
ST-450は当初予定より安く、より多くの本数を併用することでより有益な分析が可能である。そこでST-450の性能を数回の実験で確認後、残りの予算を用いてあと2本導入予定。再生装置についても検討を進める。自動車走行音単独の録音では風、雨が障害となる。一方環境音として風、雨自体の録音も必要である。風、雨などの環境音と、自動車走行音を最適な時期に個別に録音する。長期予報等を参考に録音スケジュールを策定し、録音を実施する必要がある。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
遅れている環境音や走行音の収録を加速するため、録音機材の追加購入を行う。国際会議等での発表(採録されればICASSP)を進める。
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Research Products
(1 results)