2013 Fiscal Year Research-status Report
ハイブリッド車等の静音性対策における空間音響と聴覚心理の適用
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23500136
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Research Institution | Tokyo Polytechnic University |
Principal Investigator |
金子 格 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (70386902)
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Keywords | 空間音響 / EV / HEV / 走行音 / 定位 / 主観評価実験 |
Research Abstract |
昨年度、携帯型のマルチポイント空間音響収録装置を製作を開始したが、本年度はその動作試験を行い、正常に動作することを確認した。また空間音響的なサイン音の認知特性に関し多種の実験を実施した。また再生装置のスピーカー比較検討を行った。これらの成果は下記で発表した。 竹内、金子、「漸増刺激法によるEV/HEVサイン音の音像定位評価に影響を与える誤差要因の検討」映像情報メディア学会冬季大会講演予稿集 (2013), 2-10-1-"2-10-2", 2013-12-18 本報告では、漸増刺激法により音像定位の評価を行い、その誤差にどのような要因があるかを細かく分析した結果を発表した。竹内、金子、「漸増刺激法によるEV/HEVサイン音の音像定位とスピーカの関係」信学技報 113(340), 25-27, 2013-12-05本報告は、放射特性(指向性)の異なるスピーカ間で定位実験を行い、音源の波形やスペクトルだけでなく、スピーカの指向性が影響を持つか否かを実測により確認した結果を報告した。 竹内、金子、他、「EV/HEVサイン音の音源定位評価を目的とした主観評価手法の検討 」聴覚研究会資料 = Proceedings of the auditory research meeting 43(1), 13-18, 2013-02-02 本報告では、従来から検討してきた音源定位の評価方法を、EV/HEV 向けに適用する方法について検討し、その結果を報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定より進んでいる部分と遅れている部分がある。 サイン音のデザインについては本学芸術学部の学生の協力が得られ、多くの試作音が作成済である。その評価の準備を進めている。実験装置に ついても当初より高性能なシステムを構築することができた。また今後の研究方法についての検討も進み、音響学会春の大会において 発表を行った。定位の主観評価方法についても予定より進んでいる。 分析方法についてはだいたい予定通りに進んでいる。実際の走行音収録と実際の分析、およびその結果報告も進んでいる。 録音システム の構築を先行した結果、多少遅れており、その結果成果発表もやや遅れている。 以上、達成度において明暗まちまちであるが総合すればやや遅れている。 本年度は主に対外発表を行う予定であり、数件の発表を行った。しかし、データ的やや不足している部分もあり、発表も十分とはいえないので、やや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
芸術学部等に所属する学生の協力によるサイン音試作を行ったが、その評価を進める。 実験装置の動作確認は終了し、データも取得できるようになったので、さらにデータの蓄積を進める。 定位の主観評価方法について、残された課題を検討する。 再生システムの制作を進める。 昨年度から本格化した対外発表を今年度も続ける。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
前年度装置を完成し、基礎的な実験は行ったが、まだ測定や発表すべき項目があるため、計画を一年延長し引き続き実験データの増加と発表を行う。 2014年度前半に、再生装置の整備等に100,000円程度を使用する。2014年度後半に対外発表等に 200,000円程度を使用する。
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Research Products
(2 results)