2014 Fiscal Year Annual Research Report
ハイブリッド車等の静音性対策における空間音響と聴覚心理の適用
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23500136
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Research Institution | Tokyo Polytechnic University |
Principal Investigator |
金子 格 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (70386902)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | ハイブリッド車 / EV/HEV / 空間音響 / Bフォーマット / 報知音 / 音源定位 / 聴覚心理 / 漸増刺激法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,静穏性の高いEV/HEVが歩行者に接近を気付かせるため接近報知音が求められていることから、接近報知音の空間音響的特性の評価と聴覚心理による最適な接近報知音の評価方法について研究を行った.接近報知音の評価のために空間音響録音再生方法と聴覚心理的な特性の評価方法を適用した. 2011年度は、立体音響録音再生システムについて検討し,波面合成(wave field synthesis), 頭部伝達関数合成(HRTF synthesis)、アンビソニック(Ambisonics)を比較検討し. Bフォーマットマイクによる録音を選択した.聴覚心理的実験方法の検討も開始した.Bフォーマットマイクロホンを当初の2本から4本に増やすことで一度の録音で6通りの定位比較実験を行う実験手法を構築した.また評価実験の結果を金子他「EV/HEVの報知音を想定した漸増刺激音の定位の主観評価 (応用音響)」電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報で報告した.2013年度は実験を継続し,竹内、金子、「漸増刺激法によるEV/HEVサイン音の音像定位評価に影響を与える誤差要因の検討」映像情報メディア学会冬季大会講演予稿集 (2013), 2-10-1-"2-10-2"他数件の発表を行った.2014年度はこれまえの実験結果を整理し画像情報学会,音響学会への投稿を行った. 本研究による第一の成果としてハイブリッド車等の接近報知音を空間音響的に再現しながら評価することが可能な評価方法を構築した.第二の成果として聴覚心理的評価方法で,定位に関する多くの有益な知見が得られた.
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