2011 Fiscal Year Research-status Report
ブロガーの熟知度分析およびセンチメント分析とその応用に関する研究
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23500140
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
中島 伸介 京都産業大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (90399535)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | Webマイニング / ブログマイニング / 情報推薦 |
Research Abstract |
本研究は,ブログコンテンツの価値や位置付けを判断するためには,どのような特性のブロガーが発信した情報なのかを明らかにすることが重要であると考え,精度および詳細度の高いブロガー分析手法の開発を目的としている.さらに,情報発信者および情報受信者としてのブロガー分析に基づく,信頼性の高い情報の判定技術,トレンド情報の抽出技術,ブロガーのプロファイリング技術とこれに基づく高度の情報推薦技術の開発に取り組んでいる.このような取り組みはこれまでは十分にはなされておらず,本手法を開発することの意義は大きいといえる.23年度は,精度および詳細度の高いブロガー分析手法の開発,情報発信者としてのブロガー分析に基づく情報システムの開発,情報受信者としてのブロガー分析に基づく情報システムの開発に着手した.具体的には以下に示す研究を行った.<精度および詳細度の高いブロガー分析手法の開発> ブロガーが書いた過去のブログ記事を解析することに基づく熟知度分析手法の検証実験結果を踏まえ,精度および詳細度の高いブロガー分析手法の設計に取り組んだ.<情報発信者としてのブロガー分析に基づく情報システムの開発> 情報発信者としてのブロガーの熟知度やセンチメント分析結果に基づいた情報システムとして,ブロガーおよびブログ記事のランキング,流行語の早期発見方式,流行語を早期に発言するブロガー発見方式の開発に取り組んだ.<情報受信者としてのブロガー分析に基づく情報システムの開発> 各ブロガーの特性分析を行うシステムを活用し,これを用いた情報推薦方式の実験用システムを構築に向けた検討を行った.応用例として情報受信者の状況(コンテキスト)や情報受信者の振る舞いに応じた推薦手法についても検討を進めた.さらに応用システムの一つとして,投稿型レシピ検索システムを取り上げ,新たなレシピ推薦手法の開発にも取り組んだ.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題では,これまでの研究で行ってきた,各ブロガーがどのような分野に詳しいのかということを表す"熟知度"の算出と共に,どのような感情(センチメント)で表現したのかを分析することに基づくブログランキングシステムの開発を踏まえ,さらなる分析精度の向上と,このブロガー分析技術を応用したアプリケーション開発を進めることを目指している.これを踏まえ,以下の3項目に絞って研究開発を行っている.「精度および詳細度の高いブロガー分析手法の開発」では,熟知度算出方式とセンチメント分析方式の改良を踏まえたブロガー分析手法の精度向上を目指していたが,センチメント分析に関しては若干の遅れが出ている.次年度以降に研究を強化していく必要があると考えている.「情報発信者としてのブロガー分析に基づく情報システムの開発」では,特に流行語の早期発見方式,流行語を早期に発言するブロガー発見方式の開発において,研究成果を得ており,学術論文への採択や,難関国際会議の1つであるACM Hypertext 2012に採択されるなど,当初の計画以上に進展しているといえる.「情報受信者としてのブロガー分析に基づく情報システムの開発」では,情報受信者の状況(コンテキスト)や情報受信者の振る舞いに応じた推薦手法についても検討,さらに応用システムの一つとして,投稿型レシピ検索システムを取り上げ,新たなレシピ推薦手法の開発にも取り組んだ.これらの研究は当初の研究計画に具体的な記載はしていなかったが,本研究の発展的な応用テーマであり,重要な取り組みであると考えている.以上より総合的に評価して,おおむね順調に進展しているとした.
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Strategy for Future Research Activity |
「精度および詳細度の高いブロガー分析手法の開発」に関しては,センチメント分析方式の改良の遅れを挽回するため,新たな研究分担者を加えることを検討している.「情報発信者としてのブロガー分析に基づく情報システムの開発」および「情報受信者としてのブロガー分析に基づく情報システムの開発」では,幾つかの応用テーマに対する研究成果が出始めているので,これをさらに推進していくことを考えている.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
24年度は,評価実験用に,実験用PC,実験補助のための謝金の計上を予定している.また,研究成果発表や資料収集のための,国内旅費,外国旅費,会議参加費,論文誌投稿料の計上を予定している.さらに,国際会議論文執筆のための,英文校閲費用の計上を予定している.
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Research Products
(11 results)