2011 Fiscal Year Research-status Report
空中映像を使った非接触多感覚インタラクションに関する基礎研究
Project/Area Number |
23500161
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Research Institution | Kobe Institute of Computing / Graduate School of Information Technology |
Principal Investigator |
MARKON Sandor 神戸情報大学院大学, システム情報工学研究科(系), 教授 (30434971)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑野 満博 神戸情報大学院大学, システム情報工学研究科(系), 准教授 (50434973)
吉田 博哉 神戸情報大学院大学, システム情報工学研究科(系), 講師 (00461153)
大寺 亮 神戸情報大学院大学, システム情報工学研究科(系), 助教 (50590410)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交流 |
Research Abstract |
1. 空中映像と空中触覚提示を組み合わせた多感覚実験装置を開発し、基礎実験を行い、その成果を「第 147回 ヒューマンコンピュータインタラクション研究会」にて発表し、評価を得た。触覚を提示するために必要な最適な刺激時間やその他の物理的なパラメーターが判明し、今後の研究の基礎的なデータとなる。2. 空中映像と空中音源を組み合わせた多感覚実験装置を開発し、基礎実験を行い、その成果を同研究会にて発表し、評価を得た。パラメトリックスピーカーを使って、非接触でありながらヘッドホンと同等な音響刺激を得る事が出来る事が明らかになり、今後の研究に必要な基本方式が定まった。3. 空中映像と温度提示について、基礎研究を行い、基本方式を検討したが、実験装置の開発は次年度に行う。4. 空中映像との新しいインタラクションとして、医療データ(MRIやCT等)を空中映像による積層の形で可視化するための実験装置を開発し、その成果発表は国際会議「ICME CME2012 Kobe」にて受理され、2012年7月に発表される事が決まった。5. センサー関連の基礎研究を行い、次年度は実験装置開発ができるようになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた基礎研究項目の内、空中映像を別のモーダリティーと組み合わした2つの実験が完了し、もう一つ(温度刺激)について基礎検討が進み、次年度は実験装置開発・実証に進める。当初の計画で想定していなかった新しい発想により、医療応用が期待できるインタラクション系の基礎実験ができ、展示会等で好評であった。センサー系の研究はおおむね予定通り進み、次年度は複数の実験装置の開発と実証実験ができるようになっている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度に開発できた実験装置で得た結果を踏まえて、次年度は複数の感覚を統合した多感覚実験装置を開発し、心理実験等によりその特性を調べる。空中映像と他の感覚を組み合わせたシステムとのインタラクションに使える非接触センサー系を構築するための基礎実験を実施し、最適なセンサーシステムを選定する。空中映像多感覚インタラクションシステムの応用分野を探り、関連分野の研究者や企業等との交流を深め、実用化に向けた研究を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
空中映像多感覚インタラクション実験装置(2台)の開発費。ステレオカメラを使った非接触センサー装置の開発費。距離センサーを使った非接触センサー装置の開発費。心理実験の被験者への謝礼。国際会議での発表のための渡航費。
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Research Products
(3 results)