2012 Fiscal Year Research-status Report
空中映像を使った非接触多感覚インタラクションに関する基礎研究
Project/Area Number |
23500161
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Research Institution | Kobe Institute of Computing / Graduate School of Information Technology |
Principal Investigator |
MARKON Sandor 神戸情報大学院大学, システム情報工学研究科(系), 教授 (30434971)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑野 満博 神戸情報大学院大学, システム情報工学研究科(系), 准教授 (50434973)
吉田 博哉 神戸情報大学院大学, システム情報工学研究科(系), 講師 (00461153)
大寺 亮 神戸情報大学院大学, システム情報工学研究科(系), 助教 (50590410)
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Keywords | 国際研究者交流 トルコ |
Research Abstract |
1. 空中映像と組み合わせて使うための以下のインターフェース装置の開発を行った:a. 素手で操作する時、手の位置・形状・姿勢を正確に認識するための画像処理システムに手の動的モデルを組み込み、性能を改良した、b. ポインターで空中映像を操作する時、触覚提示装置と組み合わせ、空中映像の位置を正確に認識出来る様にした、c. 将来の商品化に向けて、指先で空中映像が操作でき、より低コストで実現できる操作用インターフェースを開発した。 2. 空中映像の多感覚システムに関する基礎研究を進め、空中音源と空中触覚を同時に使った心理実験のための装置開発や心理実験の計画・準備を進めた(継続中)。 3. 空中映像と触覚インターフェースおよび各種センサーを使った医療用可視化システムについて、医療関係者の立会実験を実施し、評価をいただいた。 4. 同システムにおいて、国際会議「HI-BI-BI2012 Istanbul」および「ICME CME2013 Beijing」にて発表にて成果の公開を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
空中映像とのインタラクションに関する研究課題の内、予定以上にインターフェース関連の成果があり、学会等で評価されてる。特に触覚と空中映像との同時利用により、空中映像単独の利用より明らかな改善が見られ、それを使ったシステムで実験を行った医療関係者よりも評価が得られた。 一方、空中映像における多感覚の基礎研究は予定より若干遅れており、空中映像に空中音源と空中触覚を同時に組み合わせた時の心理実験が25年度に実施される事になった。その一つの理由は、実験装置を柔軟に構築できるために手配した3Dプリンター等の器具の入荷、および大型光学素子の入荷が大幅に遅れたことにある。
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Strategy for Future Research Activity |
多感覚インタラクションの基礎データを確立させるための心理実験を実施し、その結果に基づいて応用への展開に着手する。 本年度に作成し、学会発表を行った医療用可視化システムの成果を踏まえ、また医療関係者の意見を考慮し、この可視化システムをより実用的にするためのインターフェース改善およびインタラクション方式の調整を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
空中映像との多感覚インタラクションの基礎研究用実験装置を作成し、心理実験を行う。 空中映像とのインタラクションを使った医療用可視化システムの改善版をトルコ・サバンジ大学のメカトロニックス研究グループと共同で開発する。医療関係者が要求した機能を追加し、操作方式に基礎研究から得た知見を繁栄させる。 同可視化装置において、再度医療関係者と共同で評価実験を行う。 可視化システムのインタラクション方式の汎用性を評価し、他の応用分野(地質学・都市交通・気象シミュレーション等)への展開を検討する。
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Research Products
(2 results)