2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23500164
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鈴木 恵二 北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (10250482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川村 秀憲 北海道大学, 情報科学研究科, 准教授 (60322830)
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Keywords | 意思決定支援 / AHP |
Research Abstract |
本研究では,大規模計算の能力を活用し,意思決定手法の活用において,利用者の負担を軽減し,簡易にかつ素早く意思決定を行な うための理論開発を行なう.具体的には,意思決定手法としてAHP(AnalyticHierarchyProcess)を取り上げる.AHPは人間の勘や経験等 主観的判断による指標の数値化や,代替案評価の構造,過程の明示ができ,解として代替案の定量的評価を得ることが出来るといった 特性を有する.一方,利用における問題としては,評価項目間や,各評価項目における代替案間の全ての一対比較をしているため,評 価項目数,代替案数が多いと一対比較数は膨大となるという弱点,すなわち,多数代替案問題がある. 本研究では,この問題点に対するアプローチとして,多数代替案問題を一対比較の順序決定にかかる探索問題と考え,大規模並列計 算を使った先読み探索を行うこととした. 平成23年度は上記アプローチを進めるための,解空間を表す木構造の作成範囲を縮小する方法の確立を行った.比較順序を表す探 索空間は,木構造を成す.この一対比較の順序と値を考慮した木構造は巨大になるため、作成する木構造の範囲を縮小する必要がある 。そこで、本研究では評価項目間、各評価項目における代替案間でトーナメント方式により仮の一位を決定した後に、後述する評価関数に基づく解空間の探索を行うものとする。利用者が一対比較を開始するとともに木構造の作成、枝刈りを並列・分散的に行い、評価 項目間、各評価項目における代替案間でトーナメント戦を行っている間の一対比較を基に、適宜作成する木構造の範囲縮小を行うもの とした.この方策の理論的な確立と一般化を中心に進めた.上記方策の正当性と効率性を確認するとともに,評価項目数,代替案数の 増加に対して,規則性を見いだすとともに,探索アルゴリズムのプロトタイプを構築した.
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Research Products
(1 results)