2011 Fiscal Year Research-status Report
メタバースにおける移動分析・行動分析・体験集約による体験学習支援
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23500192
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
THAWONMAS Ruck 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (50320122)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 体験学習 / メタバース / 移動分析 / 行動分析 / 体験集約 |
Research Abstract |
本研究では,ネット上の仮想三次元空間であるメタバースのセカンドライフ(Second Life,以下SL)での体験学習を支援するための,「移動分析」,「行動分析」,及び「体験集約」に関する手法の確立に取り組んできた. 当該年度の主な活動は次の通りである.「移動分析」に関しては,展示物の観覧時間と展示物間の遷移確率の2つの観点から,行列分解法とバックオフスムージングにより対象ユーザの移動先を予測する手法を提案した.同手法の予備評価を実施した.「行動分析」に関しては,訪問の履歴に対して特異値分解を適用した後,その特異値により類似する展示物を特定する手法を提案した.同手法の予備評価をSL上の本学の仮想博物館にて実施した.「体験集約」に関しては,映画の撮影技法に則り,体験履歴から状況を分割し,その状況に適したカメラワークイディオムを用いて撮影を行う体験集約システムを開発. その他,2012年2月24日・25日にはコンピュータゲーム及びシミュレーションに関するGAMEON-ASIA 2012及びASTEC 2012を私が研究分担者として参加している,平成22 年度に開始した「メタバースを用いた日本文化に関する「状況学習」の支援環境に関する総合的研究」(基盤研究(B),平成22 年度~26 年度)のメンバーらと一緒にCo-Chairとして開催した.GAMEON-ASIA 2012にて行動分析に関する論文を発表し,他の参加者からの意見を得た.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3つのテーマとも順調に研究成果(手法の提案及び予備評価)を出しており,研究目的で予定していた国際会議の開催(GAMEON-ASIA 2012及びASTEC 2012)も無事に実施した.
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Strategy for Future Research Activity |
3つのテーマとも海外の共同研究者及び協力者と連携しながら,これまでの研究成果を発展させていく.今後の具体的な活動は次の通りである. 1.「移動分析」に関しては,ユーザが観覧した展示物を正確に特定するための手法を提案する.SLを操作する際に発生するキーボートのイベント履歴を活用する予定である.2.「行動分析」に関しては,訪問パターンが明確に特定できる,特異値に基づいた情報視覚化法を提案する.3.「体験集約」に関しては,ユーザの嗜好に適した,カメラワーク及びコマ割りで集約するシステムを開発する.インタラクティブGAなどの手法に着目する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費は主に最新技術の情報収集のための学会参加,システム開発の手伝い(謝金),システム評価のための高スペックPCの購入,に使用する予定である.
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Research Products
(7 results)