2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23500213
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
浮田 浩行 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 講師 (60284311)
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Keywords | 形状計測 / フォトメトリックステレオ法 / 2眼ステレオ法 / 部分形状の統合 / 超音波センサ |
Research Abstract |
本年度は,まず,これまでに検討した2次元CCDセンサと線光源を用いた形状復元手法について改良を行なった.この手法では,2眼ステレオ法とフォトメトリックステレオ法のそれぞれで求められた形状データの統合,および線光源の位置を変えて求めた部分形状の統合を行うが,形状データの誤差のため,物体表面の形状が不連続となり,色の推定等に悪影響を及ぼす.そこで,得られた形状を多数の部分に分割し,2次曲面で補間することで,物体表面の形状を滑らかにし,精度を向上させる方法を提案した.この内容を含めた,形状復元方法の内容については,国内の学会および国際会議で,計5件の発表を行なった. また,超音波逆GPS方式にて,計測装置の3次元位置を直接算出する手法については,超音波送信機と受信機の間の距離を±1mm程度の精度で得ることは可能であった.一方,3次元位置を求めるためには,受信機を複数台配置する必要があるが,超音波の送信素子と受信素子の感度指向性のため,送信機の向きが変わると安定に超音波を受信できないという問題が生じた.これについては送信素子の向きを変えて多数配置することで解決できるが,出力調整等に手間取り,期間内には実験を完了することができなかった.この点については,早急に,今後実験を行う予定である. 以上から,本研究については,2眼ステレオ法とフォトメトリックステレオ法を用いた形状復元において,基本的な形状計測の原理を検証することは完了したが,形状計測システムとしては,まだ十分には完成していない.しかし,これについては早急に完了する見込みである.また,本年度は,3Dプリンタを導入し,装置部品や対象物の製作を行なったが,本研究での計測手法と3Dプリンタを組み合わせることで,新たなモデリング装置に応用できると考えられる.
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Research Products
(5 results)