2013 Fiscal Year Research-status Report
大学図書館の学習支援空間における人材育成プログラム・モデルの構築
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23500296
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
呑海 沙織 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (60523173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝上 智惠子 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (40283030)
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Keywords | 学習支援 / 大学図書館 / ラーニング・コモンズ / 学生アシスタント |
Research Abstract |
1. 学生アシスタントの活用が活発な米国の大学図書館における学生アシスタントの活用実態について量的に把握することを目的に,質問紙調査を行った。American Library Directory掲載の大学図書館2,890館から20%無作為抽出を行い,合計570館を対象に調査を行った。回収率は24.3%(138館)であった。 2. 昨年度に引き続き,大学図書館員の協力を得て,大学図書館の学習支援空間における学生アシスタントの育成プログラム・モデルの枠組みの作成および検討を行った。 3. アジアの図書館における学習支援空間の実態を把握することを目的として,上海交通大学,復旦大学,同済大学,上海図書館のインフォメーション・コモンズなどの学習支援空間を訪問し,現地調査を行うとともに,インタビュー調査を行った, 4. 大学図書館における学習支援空間に関して,研究成果発表を行った。下記に主要なものをあげる。 (1)Saori Donkai and Chieko Mizoue. Learning Support in College Libraries in Japan toward Learning Commons. Proceedings of the 5th International Conference on Asia-Pacific Library and Information Education and Practice, 2013.7. 83~90. Khon Kaen City, Thailand. (2) 溝上智恵子,孫誌衒.韓国の大学図書館における学習支援:インフォメーション・コモンズからの飛躍に向けて.図書館情報メディア研究,11(1),2013.10,45~55
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は,大学図書館における学生アシスタントの意義を明らかにし,その育成プログラム・モデルを構築することである。本プロジェクトは5年計画であり,当該年度は第3年度にあたる。現在のところ,大学図書館における学習支援空間や当該空間における学生アシスタントの活用に関するベスト・プラクティスを順調に収集・分析することができており,研究は概ね順調に進展しているといえる。来年度は引き続き,大学図書館における学生アシスタントの育成プログラム・モデルの試行を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き,大学図書館における学生アシスタントの活用および育成に関するベスト・プラクティスを収集する。また,トレーニング・マニュアル,ワンストップ・サービスの実態に焦点をあて,分析を行う。 また,大学図書館員の協力を得て,大学図書館における学生アシスタントの育成プログラムを試行し,評価を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
3月に上海で行った現地調査経費の執行が,次年度となったため。また,調査員一名分の旅費を他の経費で支出できたため。 既に行った現地調査の経費が執行される予定である。また,調査員一名分の旅費については,引き続き,ベスト・プラクティス収集のための旅費に使用する予定である。
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Research Products
(8 results)